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2018.03.18

あそぶ

イギリス旅のマストスポット、ジョーディッチ・エリアの歩き方

今年は? はたまた今年も? とにかく「旅をしたい!」と心に秘めている人はきっと多い。そこでガイドマップを手にするのもいいが、旅の達人たちの声に耳を傾けてみるのも面白い。
人生の価値観を変える旅、創作意欲を掻き立てる旅、妻や子供と喜びを共有する旅。ここでは、場所も目的も楽しみ方も異なる旅の達人たちによる旅先指南を6回にわたり紹介する。
5回目の今回は、ジャーナリスト長谷川喜美さんが、自身の経験から薦める、英国の魅力が凝縮したとあるエリアの旅。
>写真家・藤代冥砂さんが教える親子旅
>山根敏史さんが教えるアイルランド旅
>大橋菜央さんが教えるパートナーと訪れたい旅の宿
>八幡 暁さんが教えるインドネシア究極の旅
 

英国の伝統と最先端を楽しめるショーディッチ・エリアがいい


ジャーナリスト
長谷川喜美さん

「人生は旅」がテーマのジャーナリスト。ヨーロッパの魅力をメンズファッションとクラフツマンシップ、ライフスタイルの視点から現地取材にて紹介。2018年3月24日に新刊『サルトリア・イタリアーナ』を刊行する。www.instagram.com/yshasegawa/
長谷川女史が「第2のホームタウン」と言って憚らないのがロンドン。なかでも強く薦めてくれたのが、今回紹介するイースト・ロンドンのショーディッチ・エリアである。英国といえば、紳士服の最高峰ビスポークにフィッシュ&チップスくらいしかないと思われがちだが、同地はそんなステレオタイプなイメージを覆してくれる。
「なんといってもロンドン最大の魅力は、世界中から最高レベルのモノと人が集まるグローバル感。ここはヴィンテージ・クローズで有名なオールド・スピタルフィールズ・マーケットやブリック・レーン・マーケットに近く、新旧のロンドンが見える場所。新しい店も続々登場し、世界中からクリエイターやデザイナーが集まる、ロンドンで今いちばん盛り上がっているエリアです」。
また、ロンドンではファッションもフォーマルと思われがちだが、実は、デニムシャツにニットタイ、ツイードジャケットにジーンズといったような、フォーマルとカジュアルの絶妙なバランス感覚こそ大人の街・ロンドン流なのだ。
 

ショーディッチ・エリアで訪れたい場所をナビゲート

ショーディッチ・エリアは、遊び慣れた大人によって厳選された衣食住、クラス感のあるカジュアルをローカルのように楽しめるエリア。その一部を用途に合わせてどうぞ。
︎宿泊するなら……
クリエイティブな空間が約束する最高のロンドンステイ

世界各国のクリエイターやデザイナーが集まる、ショーディッチ・カルチャーの中心的スペース。刺激的なイベントが行われるロビー、ルーフトップ・テラス、館内に数カ所あるバーやビストロ、カフェにジムと、滞在に必要なものはすべてここで揃う。イースト・ロンドンの刺激的な雰囲気とともに、“住む”ようにこのエリアを体験したい。

エースホテル ロンドン ショーディッチ
電話:+44(0)20-7613-9800
100 Shoreditch High Street, London,E1 6JQ
https://ja.acehotel.com/london

 
小休止するなら……
ロンドナーも太鼓判を押す「フラット・ホワイト」をいただこう

ロンドンのコーヒーカルチャーの中心が自家焙煎を行うマイクロ・ロースター。現在ロンドンに5店舗を持つ人気店では朝7時から深夜まで、ローカルでいつも賑わっている。ここで飲むならロンドナーの定番、エスプレッソにスチーム・ミルクを加えたエスプレッソ版ラテの「フラット・ホワイト」を。自家焙煎ならではの豆の個性を存分に堪能できる。

ショーディッチ グラインド
電話:+44(0)20-7490-7490
213 Old St, London, EC1V 9NR
www.grind.co.uk/shoreditchgrind

 
買い物をするなら……
ビジネスにも使える上質カジュアルが一堂に

メイド・イン・ロンドンを代表するタイメーカー「ドレイクス」のファクトリーに併設されたショップ。タイに加え、自社工場製のシャツ、スーツからニット、アクセサリー、シューズまで、トータルコーディネイトがかなう。前シーズンのものを中心に割引価格で販売。ツイードやコーデュロイなどオフィスでも通用するクオリティあるカジュアルが揃う。

ドレイクス ハーバーダッシャーSt ファクトリーショップ
電話:+44(0)20-7993-0899
No.3 Haberdasher Street, London, N1 6ED
www.drakes.com

 
食事をするなら……
クラフトビールを堪能し、新鮮シーフードに舌鼓

ロンドンでは英国産の新鮮なシーフードを堪能したい。ここは、オーガニックのシーフード専門業者が経営するレストラン。ロンドンの有名店にも卸している最高級の食材をリラックスした雰囲気で楽しもう。おすすめは日替わりのオイスタープラターや熱々のフィッシュ・パイだ。

定番のギネスビールも人気だが、ローカルのクラフトビールIPAとともに味わえばさらに食事がすすむ。

ライト・ブラザーズ
電話:+44(0)20-7324-7730
8a Lamb Street, Old Spitalfields Market, London E1 6EA
http://thewrightbrothers.co.uk

 

長谷川さん流 旅を楽しむコツ
「こいつがあればローカルエリアを存分に満喫できる!」


ショーディッチ周辺には今回紹介した店以外にも、個人経営のレストランや洋服のショップ、レコード店やギャラリーとユニークな店が点在している。そこで便利なのがレンタルバイク。
エースホテル ロンドンではTOKYO BIKEとのコラボレーションやレンタルサービスも行われている。ホテルで自分の趣味に合わせた店を教えてもらい、バイクで付近を散策して、自分なりのロンドンを発見しては。
 
〜ハミダシ指南〜
紳士服の聖地へ踏み入れる前にご一読を

長谷川さんの著書、『ビスポーク・スタイル』(万来舎刊)。英国のビスポークを知らずにメンズファッションを語ることはできない。ロンドンのビスポークのメンズスタイルの名店14店を網羅した、英語日本語対訳のバイリンガルバージョン。
イギリスはロンドンだけにあらず。国の伝統の一端に触れられるショーディッチ・エリアは、英国ビギナーでもしっかり楽しめる場所といえるかもしれない。


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