デニムを着て働きたい。だって、デニムはそもそもワークウェアで、働くための服だったわけだから。いい笑顔で、真剣に働く男たちにデニムは絶対に味方してくれる!
というわけで、業種を越えて集めた、デニムで働く人々のリアルなスタイルサンプル。どうぞご覧あれ。
>46歳 IT企業勤務の場合はコチラ>38歳 映画プロデューサーの場合はコチラ 35歳 アパレル企業勤務の場合
浅野貴宏さん(35歳)
アパレル関連の仕事に就くために関西から上京。ラグ & ボーンやオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブローなどのブランドの卸を行うアパレル企業、イーストランドに勤務。毎日、約7kmの道のりを自転車で通勤する。
ルールがないからこそ、最低限の清潔感を
「おそらく皆さんが想像するとおり、アパレル会社なので、服装は自由」。藤井フミヤか小沢健二を彷彿させる爽やかな印象の浅野さん。しかし自由だからこそ気をつけている点があるという。「アパレルのなかでもモードよりのブランドを多く取り扱っていることもあり、取引先もファッションには寛容です。デニムもかなりの割合ではきますね。ただし、嫌悪感を抱かれてはダメ。カジュアルだからこそ、清潔感は意識しています」。
試行錯誤から現在のようなバランスのある着こなしにたどりついた。「トップスがカジュアルなら、パンツはキレイに。例えば、ビッグシルエットのパーカなら、タイトなリジッドデニム、というように。もちろん、その逆もいえます。合わせるアイテムは、ハイゲージニットやスラックスなどが欠かせません」。
大事なのはトレンド感
2000年代のエディ・スリマンの台頭など、モードの活性化に感化されて、この業界に入った。「アパレル企業に勤めている以上、トレンド感は大事にしています。自分の好きなものだけでなく、相手にどう見られるか、も仕事着においては重要ですから」。
ファッションの先端に触れる仕事だけに日々研鑽を積んでいるようだ。
アパレル企業勤務なら、こんなデニムスタイルで
注目ブランドのデニム
今をときめくブランドの新作デニム。緩やかなシルエットと独特な色合いのブルー、ともすると野暮ったい雰囲気を逆手に取ったストリートな1本。
ハイゲージニット
繊維の細さと長さから肌触りと光沢において珍重されたシーアイランドコットンを使用。英国の老舗が作るハイゲージニットはアイスグレーの発色も美しく上品。
コーデュロイシャツ
フラップ付きの両胸ポケットを備えたワーク仕様。気分なコーデュロイは、白を選べば春らしさと清潔な雰囲気を醸し出してくれる。
ネイビーのコットンニット
ジーンズとも、Gジャンとも似合うことが間違いないローゲージのクルーネック。汎用性が高く、清潔感のある1枚は重宝する。
デニムジャケット
深めの両胸ポケットとダブルジップを装備したカジュアルなデニムジャケット。ウォッシュ加工でヴィンテージ感ある表情をつけ、長年着てきた相棒のような佇まいに。
カジュアルなスラックス
ドレッシーなボトムスを適度にカジュアルに仕上げることを得意とする、イタリア専業ブランドのもの。裾にはベルクロのアジャスターを装着、シルエットを変更可能。
梶 雄太=写真・スタイリング