PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
DIOR HOMME ディオール オム
最上級&最先端のファッションとアナタの距離がグッと縮まるファッションストーリー。春の装いに彩りを添える、ディオール オムの新作コレクションをどうぞ。
ナイロンブルゾンの身頃に大胆にプリントされた一枚の絵画。これは、今季コラボレートしたフランス人アーティスト、フランソワ・バールによる作品だ。描かれているのは、キャップとフードを被った男の姿。まるでブランドが持つストリートマインドを表現したかのようなデザインが、白いTシャツを使ったシンプルなコーディネイトのアクセントに利いている。
クリス・ヴァン・アッシュがアーティスティックディレクターに就任して10年目となる今年。彼は創作活動をともにしてきたメゾンのアトリエに敬意を表し、「Christian Dior ATELIER」の文字と実際の住所を今季のキーモチーフとして採用した。
今季メゾンは、どこか懐かしさを覚える、スクールテイストなディテールをコレクションの随所にちりばめた。月桂樹のリースをセンターに「PARIS」「LATENIGHT」の文字を組み合わせたカレッジ風のグラフィックが印象的なノースリーブのスウェットもそのひとつ。また、ユニフォームによく使われるサージ素材のワイドパンツに白いスニーカーを合わせるなど、そのエッセンスはコーディネイトにも及んでいる。
ブラック、ホワイト、スカーレットレッド。ブランドのアイコンカラーをベースにデザインされた“スタジャン”風の一着。身頃は発色の良いテクノナイロン、アーム部分は上質なラムスキンレザーを採用することでラグジュアリーさも兼備する。さらに、その袖付けにはストライプのリブを配するなど、異素材を巧みに操るその姿に、アトリエが誇る高いテーラリング技術を感じ取る。
ウールジャージーのニットにさらりと合わせた、スプリングコートとパンツのセットアップ。そのモチーフとして選んだのは、ムッシュ ディオールが愛したという“プリンス・オブ・ウェールズ”チェックに、シーズンカラーの赤をアクセントに利かせたもの。そして、ウールキャンバスが演出するしなやかなドレープが、春らしいムードをいっそう高めてくれる。
濱田 晋=写真 本庄克行(BE NATURAL)=スタイリング 宮本佳和(BE NATURAL)=ヘアメイク