WEB特集「男の癒し方」
ひとりの男として、あるいは、夫として、父として、37.5歳の悩みと疲れは募っていくばかり。そう、男には男ならではのストレスがあるもんだ。ふだんは、スマートに生きてるつもりでも、俺たちだって癒されたい! 疲れて鈍くなっていく感覚を呼び覚まし、カラダもココロもすっきりさせる“俺たちの癒しレシピ”をご覧あれ。
日々、体も心も酷使されている男たち。気兼ねなく過ごすひとりの時間はもちろん大事だが、妻とふたりの時間を充実させれば、より効果的にストレスを解消できる。というのも、スキンシップをすると分泌される「オキシトシン」は愛情ホルモンとも呼ばれ、イライラ軽減につながるからだ。
とはいえ、長年連れ添っていると、急に手を繋いだり、ハグをするのは気恥ずかしく、自然なスキンシップは難しい……。そこでシャイなみなさんにおすすめしたいのが、夫婦で行うペアストレッチ! 体と心のコリを一緒に取り去ってしまおう! というご提案なのである。
「ペアストレッチをすれば、日々のストレスと一緒に、肩や腰の痛みも解消できますよ!」。
そう語るのは、ボディメイクトレーナーの相田直輝さん。
「毎日無意識に酷使している筋肉は、パートナーに伸ばしてもらってこそリラックス効果があるとされています。今回は1メニュー、14〜20秒を目安に行うストレッチを用意しました。最適なシチュエーションは就寝前。短時間でできるので、夫婦で1日の会話をしながらぜひやってみてください」。(相田さん、以下同)
ストレッチを行う際は、マットがあればベストだが、なければベッドの上がおすすめだそう。今回は3つのペアストレッチメニューを紹介しよう。
腰痛を解消・予防する“背中”のペアストレッチ 「腰痛は、長時間の猫背などによる背骨胸椎の歪みが原因であることが多いもの。その歪みを矯正し、広背筋を鍛えるストレッチです。パートナーは腕を掴んだら、ゆっくりと息を吐きながら前屈状態になるように引っ張りましょう。このとき、引っ張られることで肩甲骨、腰から背中の大部分を支える広背筋、背骨(胸椎)の伸びを感じられるはずです」。
引っ張る(パートナー)側も、腰やふともも裏の筋肉を伸ばすことのできる一石二鳥のメニュー。ただし全体重を預けるため、無理は禁物。負担にならない範囲で実施していただきたい。
腰痛を解消・予防する“お尻”のペアストレッチ 「続いて紹介するのも、腰痛解消・予防のストレッチ。座っていると潰されるお尻まわりは、気づかないうちに凝りが溜まってしまいがちです。お尻の筋肉(梨状筋)が長時間圧迫されると、同時に坐骨神経も圧迫され、股関節も固くなる。つまり、骨盤を支える股関節の機能が低下することもまた、腰痛の要因となってしまうんです」。
垂れ尻対策とされるストレッチなので、妻もすすんでやってくれるかも? なお、ふだん伸ばさない部位なので最初から力を込めるのはNG。我慢できる程度の痛みを感じるレベルで留めてあげるのがベスト。
「肩こり」を解消・予防するペアストレッチ 「肩こりとは、肩甲骨が肋骨と癒着し、ガチガチに固まってしまうことで痛みを感じるものです。そのため、慢性的な肩こりに悩んでいる人は、肩甲骨から二の腕まわりの筋肉を伸ばす必要があります。このストレッチなら肩を揉むだけでは解消できないコリをほぐすことができますよ」。
「四十(五十)肩」と呼ばれる肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)。そのほとんどが、筋肉が固くなることが原因だそう。そのため、腕から肩にかけての筋肉をしっかりと伸ばし、ほぐす必要がある。
「最近肩こってるって言ってたよね」。そんな誘い文句で妻を誘ってみよう。心身のコリがきっとほぐされてくれるはず。冷え込んできた夫婦関係を温めるのにも、もしかしたら一役買ってくれる効果があるかも?
【取材協力】 ボディメイクサロン スタジオ・エヌ 住所:東京都港区赤坂6丁目19-45 コートモデリア六本木http://studio–n.com/toppage取材・文=中澤範龍・石川優太(EditReal)