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2018.03.17

ファッション

2018年のロールアップは “ロエベとエヴィスの中間” を狙うべし

2015年春夏シーズンにロエベのクリエイティブディレクターに就任したジョナサン・アンダーソン。彼がロエベのファーストシーズンに提案したフィッシャーマンパンツは、ロールアップの概念を覆した。
丁寧に裏地を当てて折り返した長さは、なんと約20cm。あれから3年が経ち、ピッティ・ウオモやパリコレの会場では、デニムを大胆にロールアップした着こなしが増えてきている。これは間違いなくジョナサンの影響によるものだろう。
OCEANSがリコメンドするのは、裾幅の太いストレートやワイドのデニムを、7〜10cm無造作に折り返すテクニック。ほら、いつもの紺ブレやスエードのブルゾンが新鮮に見えるでしょ?
[右]スエードブルゾン21万円/アミ アレクサンドル マテュッシ(アミ オモテサンドウ 03-5778-4472)、シャツ3万2000円/ギットマン ヴィンテージ(ビオトープ 03-3444-2421)、Tシャツ2600円/サンタモニカ 表参道 03-3498-3260、デニム2万6000円/キャプテン サンシャイン(クリップ クロップ 03-5793-8588)、スニーカー7万2000円/ビズビム 03-5468-5424、バングル(奥)1万2000円、バングル(手前)3万5000円、リング2万5000円/すべてファンタスティックマン(ファンタスティックマン トウキョウ http://fantasticman.jp)
[左]ジャケット6万9000円/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン 0120-185-718)、Tシャツ4800円/ベルベルジン 03-3401-4666、デニム3万7000円/イートウツ(アダム エ ロペ 0120-298-133)、靴21万円/ジョンロブ(ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010)、ブレスレット10万5000円/ファンタスティックマン(ファンタスティックマン トウキョウ http://fantasticman.jp)

ロエベとエヴィスの中間の鬼ロールアップが来る!

先に述べたように、現代の“鬼ロールアップ”の牽引者はジョナサン・アンダーソンだ。このもともとは俳優を志していた1984年生まれのハンサムな若者は、既存のものを編集する視点と技術が、30代前半とは思えないほど老獪で個性的である。
その特殊能力は、男女の境目をあいまいにした自身のブランド(JW アンダーソン)より、クリエイティブ・ディレクターを務めるロエベで発揮されている印象が強い。写真のロエベの2018年春夏コレクションを見ればわかるように、フィッシャーマンパンツは絶え間なく進化し続けているのだ。
ロエベ 2018年春夏コレクションより。

ジョナサンより前の鬼ロールの歴史を遡ると、山根英彦氏が手掛ける大阪発のエヴィスジーンズに行き着く。’90年代前半から中盤にかけて、ペンキステッチの入ったデニムを“エヴィスばき”と言われた鬼ロールではくのが、日本のティーンの間で大流行したのだ。
で、OCEANSの結論。今最も取り入れやすいのは、やっぱりロエベとエヴィスの中間的な鬼ロールだと思うのだ。ぜひとも本記事のスタイリングを取り入れてみてほしい。
 
熊谷隆志=写真 菊池陽之介=スタイリング NORI=ヘアメイク


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