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2018.02.14

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ゴディバの「義理チョコをやめよう」へ寄せられた男たちの意外な反応

今日はバレンタインデー。若かりし頃と同じとはもちろん言わないが、この日が全然気にならないかと言ったらウソになる。出勤して、取引先で、帰社して、と、少しはソワソワするはずだ。
そして先日、日本経済新聞に掲載されて話題を集めた、この全面広告。
高級チョコレートの代名詞「GODIVA(ゴディバ)」から届いたバレンタインデーに対するメッセージは、なんと「日本は、義理チョコをやめよう。」だった。自らのビジネスの主要パートに対するある種のアンチテーゼ。実際の広告がこちらだ。

この広告に対する女性からの反応は、「よくぞ言ってくれた」という共感もあれば、「日本の文化では?」という声もあり、実にさまざま。では、贈られる側の男性からはいったいどんな反応があったのか?
ゴディバ ジャパン代表取締役社長のジェローム・シュシャンさんにインタビューをした。

Q.1:今回の広告で、男性からはどのような反応がありましたか?

シュシャンさん:思った以上にたくさんの反応が男性からもありました。「義理チョコでももらえれば正直嬉しい。でも、女性たちが強制でやっているなら本来の贈りモノではない」というご意見や、「贈る人が楽しめるバレンタインなら大賛成!」といったコメントが主でしたね。
 

Q.2:社内での反応はどうですか?

シュシャンさん:初めにタイトルだけを読んだ社員からは驚かれました。ですが、“贈る人がハッピーかどうかを考えてほしい”という想いを込めたメッセージだと伝え、今はしっかり理解してもらっています。
 

Q3:キャンペーンの中で“この時代”を強調していますが、“この時代”に対してどんな想いがありますか?

シュシャンさん:今はSNSで会話し、インターネットで買い物をし、面と向かって想いを伝えることが少ない時代だと思います。だからこそバレンタインデーは「ありがとう」「これからもよろしく」「好きです」という気持ちを素直に込めて、伝えられる日になったらいいなと思っています。
 

Q4:以前、弓道の言葉「正射必中(せいしゃひっちゅう)」をビジネスに置き換えていましたが、今回のキャンペーンの想いはどんな言葉に置き換えますか?

シュシャンさん:やはり『正射必中』です。正射必中とは、正しく射られた矢は、必ず的に当たるという意味ですが、この場合の『正射』は贈る人の気持ちに寄り添うこと、贈る人が楽しいバレンタインにしよう!という提案です。『必中』は、結果は自ずとついてくるということ。そうなるといいですね!
 
実際、ブランドに届いた反応を聞く限り、意外なほど素直に受け取られたイメージの今回のキャンペーン。これによって、男たちにとって無用なソワソワがなくなるのはいいことなのかもしれない。というか、贈られるのが「本命だけ」になったら、今以上にドキドキしてしまうかもしれない。
そして、今日チョコがもらえなかったオッサンがいたとしても、それは「義理チョコは渡さない」という新たなトレンドの影響かも!? と考えれば、何も気にならない……かもしれない。
何にしても、今日が今まででイチバン幸せなバレンタインデーになりますように!


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