憧れの腕時計として誰でも一度は思い浮かべるロレックス。とはいえ、名作揃いのラインナップの中でいざ「どれを選ぶ?」となると、悩んでしまうのが正直なところ。
エクスプローラーか、サブマリーナーか、シードゥエラーか、はたまた……。街角で見つけたセンスのいいロレックスユーザーに聞いてきた。
「なぜこのモデルを選んだのですか?」
サーフィンとのいい関係、叔父とのいい想い出。〜サブマリーナー デイトを愛用〜
Q:なぜこのモデルを選んだのですか?「サーフィンをするので、やっぱりサブマリーナーがいちばん好き! ダイバーズウォッチの代名詞、海を感じるプロダクトですからね。ちなみにこれは、可愛がってもらった叔父の形見です。ずっと憧れの存在だったロレックスで、コイツが手元にきたのには運命を感じますね」。
サブマリーナー デイトって?
誕生したのは1953年。100m防水のハイスペックを備える初のダイバーズウォッチとして登場した。
1926年に開発したオイスターケースによって、すでにほかを圧倒する防水性を誇示していたロレックスだが、サブマリーナーの登場でその地位はさらに強固なものに。現在は300m防水にまでスペックが向上している。
デザインの見どころは、酸素ボンベの残量を測るために取り付けられた回転ベゼル。この武骨な印象が、カジュアルスタイルとも相性の良さを見せるのだ。
スーツにも、休日服にも対応させたくて。〜エクスプローラーを愛用〜
Q:なぜこのモデルを選んだのですか?「ビジネスにもカジュアルにも使いたいと思って選んだのがエクスプローラー。30代に突入した記念に購入して、かれこれ4年の付き合いです。休日はたっぷりしたシルエットなどが最近のお気に入りなんですが、そこに適度な品を与えてくれますね。会社員なので平日はジャケットスタイルなんですが、問題なくマッチ。リアルなON・OFF兼用として大満足しています。どんな格好にも使えるシンプルなデザインなので、飽きずにずっと愛用できそうです」。
エクスプローラーって?
ヒマラヤ探検隊に提供していたモデルから得た技術を結集し、1953年にデビュー。“探検家”というモデル名のとおり、堅牢なオイスターケースを採用するモデルの中でも特に頑丈な作りが自慢だ。
とはいえ、そのルックスはタフというより、むしろスタイリッシュ。黒いダイヤルのシンプルなデザインは、名作揃いなロレックスの中でも汎用性の高い1本。
エントリーモデルとしてもオススメな一方、究極の時計として通からも支持される。ロレックス自らブランドの冒険心を象徴する“アイコン”と称する理由は、そんな実力にあるのだろう。
ストーリーが僕の仕事に対するモットーに近いんですよね。〜エクスプローラーⅡを愛用〜
Q:なぜこのモデルを選んだのですか?「プロフェッショナルたちの要望にいかに答えるか? 初代とどう差別化をするか? という、エクスプローラーⅡが持っているチャレンジ精神に惹かれて選びました。こうしたストーリーに興味を持つのは、僕が会社を経営しているからかもしれません(笑)。でも、素晴らしいデザインにとどまらない、ロマンに近い魅力もロレックスは持っていますよね。そんな背景でモデルを選ぶのも楽しいと思います」。
エクスプローラーⅡって?
探検家という名を冠し、シンプルなデザインと堅牢性を両立したエクスプローラー。その後継機として1971年に登場したのがエクスプローラーⅡだ。
機能、デザインともにシンプルに徹した初代よりも機能が大幅にアップデートされ、デイト表示・24時間表示ベゼル・24時間針を新たに採用。そのルックスは、ベゼルとオレンジの24時間針(杉山さんの愛用モデルは以前採用されていた赤色)によって、よりスポーティな印象を強めている。
現行モデルのケース径は42mmと初代よりもひと回り大きめ。手元での存在感は抜群だ。
息子の誕生年に生まれた新型を、いつか受け継ぐために。〜コスモグラフ デイトナを愛用〜
Q:なぜこのモデルを選んだのですか?「息子が生まれた年に新型が発売されたので、思い切って購入しました。これから息子と共有する時間を刻みながら、いつか登十郎が大きくなったら譲ってあげたいと思っています。だから、ギャランティーカードには彼の名前を記しているんですよ。“自分のため”だけじゃない目線で時計を手に入れたのは初めてかな。そういう気持ちに応えてくれる変わらない“価値”も、ロレックの魅力ですよね。着け心地も最高ですよ!」
コスモグラフ デイトナって?
ロレックスの数あるプロフェッショナルモデルの中でも多くの人気を集めるモデル。
誕生は1963年、アメリカのモーターレース場「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」の名を冠するとおり、高精度のクロノグラフやタキメーター、1/8秒まで測定可能な秒針など、カーレーサーが求める機能を搭載したモデルとなる。
3つ目のクロノグラフやタキメーター目盛りが刻まれたベゼル、プッシュボタンが作りあげる存在感が魅力。大野さんが愛用するのは2016年に発表されたモデルで、モノトーンデザインが印象的だ。
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