壊れそうなモノばかり集めていた少年時代を経て、俺たちもいい大人になった。今では背負うモノが増えてきて、体重とともに腰はいささか重くなった。
でも、あの頃の瑞々しい感情まで忘れたわけじゃない。“ストリート”なんて言葉に、今もついつい反応してしまうのはその証拠だ。
誰かに決められた価値観ではなく、自分のモノサシで、今の自分に“いいモノ”を集める。そんなフレッシュな40代に、なりたいとは思わないか?
「プラダ」のバッグ
なんとも意味深、そしてフューチャリスティックなイラストは、台湾生まれでLA在住のアーティスト、ジェームス・ジーンによるもの。それをナイロンのボディに直接描くのではなく、プラダ御用達の「サフィアーノ」レザーをキャンバスとしたのも見逃せない。
今季、未完成な物語の断片を表現するプラダ。あれ、なんだかそれって“永遠の少年ゴコロ”的なテーマじゃないか。メゾンからの思わぬ後押し。ガラスの40代、ちょっと誇らしくなってきたんじゃない?
「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™」のデニム
’90年代を思わせるバイオな色落ち、シューレース的ブラックベルト。そして、膝下には“Do Not Remove”の刺繍。ストリートに軸足を置きながら、モードの世界で華々しい脚光を浴びるデザイナーは、OC世代のツボを刺激するデニムをリリースした。
「クロムハーツ」のバッグ
不良性。それは男にとって、普遍の美学ともいえる。重厚感のあるレザーボディにジップトップは、シルバーのダガーモチーフが光るミニマルサイズの新作バッグ。クロムハーツに出会い、憧れ続けた青春時代。傍らで年を重ねて気付くのは、そのカッコ良さにまだまだ僕らは夢中ってことだ。
「ドクターマーチン」のスニーカー
ブーツがユースカルチャーの象徴だったブランドからキャンバススニーカーをピック。ブランドカラーの黄色のナイスアクセント! 靴紐の色でも変えるか?
「エイチ ビューティ&ユース」の水鉄砲
東京・表参道の人気セレクトで、ロゴ入りのオリジナル水鉄砲を見つけた。Hのあとに隠れるのは「igh sence」か? こんな遊び心あるプロダクトを作ってしまうスタンスがナイス。
「ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ」のカットソー
ポップなネオンイエローのボディにシビれて、ヒネリの効いたプリントにノックアウト。ストリートカルチャーで育ったOC世代、その代表格でもあるデザイナー、渡辺真史らしい遊び心にヤラれる。
「キース・ヘリング×ビームス」の腕時計
ストリートというテーマでキース・ヘリングを忘れてはいけない。彼のグラフィックをダイヤルに乗せた時計は、カラフルなナイロンベルトとのポップさに思わずビビビッ!とヤラれてしまった。どれかひとつ、なんて選べないよね? 樹脂ケース、38mm径、クオーツ。