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2018.02.06

かぞく

妻も思わず頷く? 心理学のプロ監修「お小遣い交渉マニュアル」

妻を説得する心理テク Vol.6
連れ添う年月を重ねると、何も語らずとも通じ合うツーカーな関係になる一方、妻の興味は子供へ移り、自分の主張が軽くあしらわれることも多くなる。夫婦関係のこと、お金のこと……、面倒そうなことならなおさらである。なんとか打開策はないものか? 「妻へお願いごとをする」、そんな場面を有利に運ぶための心理学テクニックを学んでみよう。
「妻を説得する心理テク」を最初から読む

「今月も厳しいな……」
家計をやりくりする妻には、いつも感謝している。ただ、部下の数も増えたし、さすがに多少奢れないと格好がつかない。もう少し小遣いを上げてほしいのだけど……。そう思いつつ、お金の相談はなかなか切り出せないもの。妻の機嫌を損ねないようにしながら、上手に小遣いUPができないものだろうか。
 
お小遣い交渉マニュアル。妻はこう陥落させよ
臨床心理士の山名裕子先生によると、そんなときは3つの心理テクニックを活用してみるといいそうだ。直伝の「小遣いUPマニュアル」のお手本をちょうだいしたので、さっそくご紹介しよう。
ステップ1:フット・イン・ザ・ドア
夫「ねえ、少しだけ俺の話を聞いてくれないかな」
妻「いいよ」
夫「もう少し夫婦だけの時間も増やしたいな。お互いの時間も尊重しながら」
妻「そうだね」
夫「たまには2人でお出かけもいいね」
妻「いいね」
夫「3カ月に1回くらいはお互いの趣味の時間を持てたらうれしいな〜」
妻「うーん、いいかもね」
夫「お小遣いの相談をしてもいい?」
妻「うーん、どうしたの?」
質問がくどく感じたかもしれないが、小さなお願いでオッケーと言わせ、次のお願いもオッケーと言わせやすくするワザである。これで小遣い交渉の「門前払い」を防ぐのだ。
 
ステップ2:ドア・イン・ザ・フェイス
次に、誰もが拒否しそうなお願いをして、いったん断らせ、その後に小さなお願いを成功させる「ドア・イン・ザ・フェイス」を使って交渉に入る。
夫「お小遣いなんだけど、今より5万円上げてくれないかな?」
妻「無理でしょ」
夫「じゃあ2万円なら?」
妻「うーん……」
このように、「上げてほしい金額より高めの金額」を提示し、いったんNGを出させた後、「本当に上げてほしい金額」を告げる。これならば首を縦に振ってもらう確率も上がる。
 
ステップ3:イエスセット
ここで交渉が成立すれば完璧だ。しかし、うまくいかないなら、3つ目のテクニックを使う。「イエスセット」だ。これは、相手が「はい」でしか答えられない質問を繰り返すことで、最後に出されたお願いについても「はい」と言わせるテクニックである。
夫「最近、リーズナブルなお店って増えたよね」
妻「うん」
夫「でも、油断すると結構な金額になっちゃうことってない?」
妻「ははは、うん、あるある」
夫「こないだは部下の分も払ったら結構いっちゃってさ。注意が必要だよね」
妻「うん」
夫「ところで、君は家計のやりくりをしてるし、家事や子供のことも頑張ってて苦労も多いって思うんだ」
妻「うん」
夫「結婚してしばらく経つけど、僕ら夫婦、けっこう頑張ってきたね」
妻「うん」
夫「だからもう少しお互いにご褒美を増やしてもいいと思うんだ」
妻「そうだね」
夫「君も好きなものを買っていいからさ、少し自由に使えるお金を増やしてもらえないかな?」
妻「……うん、いいよ」
この3つのテクニックを使えば、たとえ小遣いUPに失敗しても、「要検討」ということで望みを残せる……かもしれない。少なくとも失敗して妻に小言を言われることはないはず。ぜひ試してみてほしい。


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