料理の腕に覚えがなくとも、厨房に立つことは嫌いじゃない。もっと言ってしまえば、キッチンでいい道具を使ってみたい。そんな男は少なくないはずだ。
例えばパートナーから、
「実は、ハンマー仕上げのオブジェみたいなキッチンナイフを見つけちゃって」
「はい。南部鉄器のいいやつ買ったから、おいしいお鍋作ってよ」
「これ有名なデザイナー作の食器だよ、オシャレな料理食べたくなるね」
……そんなことを言われた日には、男として燃えないわけにはいかないじゃないか。
バレンタインを見据えて、うまい手料理と引き換えにおねだりしたくなるナイスなキッチンツールやグッズを厳選して紹介しよう。
「ヤマサン醤油」のオリーブオイル
香川県・小豆島で最も古い醤油蔵。そこが自信を持って作る最上級のオリーブオイルは、島で有機栽培された果実だけを贅沢に使用。過熱や化学処理をしないため、素材そのものの風味を楽しめる。108ml。
「パタゴニア プロビジョンズ×マフィアバッグ」のエプロン
マリンスポーツの廃材を再利用するバッグブランド、マフィアバッグとのコラボレーションエプロン。使い古されたセイルクロスをベースにクライミングロープを肩紐に使用するなど、耐久性と撥水性を兼ね備えたタフなやつ。リユース素材ならではの、1点1点異なる表情が魅力的だ。その特別感もまた良し。
「柳宗理」の南部鉄器鍋
岩手が誇る伝統工芸品も世界的に有名な、柳宗理の手に掛かればかくもモダンな佇まいに。片手で簡単に蓋の開け閉めができるという、付属のフォーク型ハンドルも洒落が利いている。
「レイバー・アンド・ウェイト」のマッシュルームブラシ
大量のきのこの石突きなどを掃除するのに便利。左はきのこ狩りにも使えるナイフ付きで、刃とブラシはコンパクトに収納可能。
「マックス ポギーラ×オールドジョー」のナイフ
ハンドメイドを貫く職人気質なNYの注目株と男クサさを地でいく日本の気鋭ブランドの合作。鹿や水牛の骨や角とウッドを組み合わせたグリップに、ハンマーフィニッシュの刀身。武骨さはもちろん、切れ味も抜群だ。
「ヴェニ ヴェディ ヴィチ」のTシャツ
超リアルなフォト&直球のメッセージで、見ているだけで腹が減るなんてことはないにしても食いしん坊感は申し分なく、調理のユニフォームとしてはアリ?
「西本卓也」のカトラリー
京都在住の真鍮デザイナー、西本卓也さんが手掛ける、無駄な装飾をいっさい排したカトラリー。世代を超えて受け継がれるものであるようにと、古びてなお美しさを放つ真鍮性がおすすめ。
「シモオデザイン」の浮様
浮様と名付けられたシモオデザイン独自の技法で仕上げたタモ材の皿。繊細な見た目ながら、ガラス塗装を施しているため水や油を完全に弾き、気軽に使える優れもの。こんな木皿に腕によりをかけて作った料理をサーブしてみたいね。
男が料理にのめり込む理由のひとつは、キッチンツールやグッズが奥深くて楽しいから。
バレンタインギフトとしてこんなのをもらっちゃったら、料理を率先してこなすようになるかも⁉︎ そのときはちゃんと、片付けまでね。