今始まった、“100年後のためのプロジェクト”が伝えたいこと
今回のプロジェクトは、ファレル・ウィリアムスが環境をテーマにした楽曲を制作するというものだが、その作品を聴けるのはなんと100年後。つまり、ブランドの本拠があるコニャック地方が100年後も海底に沈まず、今抱える環境問題を解決できていれば、それが聴けるということなのだ。
仕組みはこう。ファレルが制作した楽曲をコニャック地方の土を固めて作ったレコード盤に収録し、セラー(貯蔵庫)に設置した防水機能を持たない金庫に保管。もし海面上昇によってコニャック地方が水に沈むようなことになれば、セラーはもとよりレコードも溶けて消えてしまうというわけだ。
昨年11月に、上海でファレル・ウィリアムスを招いて行われたレコードの完成披露と金庫への封印式。金庫には鍵がなく、タイマー式で100年後まで開かないようセットされている。
ちなみに会場では1度だけそのレコードに針が落とされ、わずか100名のゲストに特別に披露された。
3/3