PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
JIL SANDER ジル・サンダー
最上級&最先端のファッションとアナタの距離がグッと縮まるフォトストーリー。ワンブランドで作る37.5歳に似合うプレミアム&デイリースタイル。
2018SSシーズンよりクリエイティブ・ディレクターに就任した、ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻によるファーストコレクション。ブランドが誇る構築的なデザインをベースに、今の時代にマッチするモダンなアイテムが多数登場した。
なかでも、ウールモヘアツイードのジャケットは、取り外し可能な襟の裏側のテープや裾から覗くキルティングライナーによる、ネイビー×ホワイトのフェイクレイヤードが印象的な1着だ。
表情のあるマイクロストラクチャーウールの半袖シャツに、同素材のショーツを合わせたセットアップ。そこに、両面編みによって程良いボリュームを持たせたコットンニットベストを合わせる。新鮮かつ斬新な組み合わせでセットアップを着崩すことで、モダンなムードを手に入れたスタイル。さらに、グレーのワントーンで全体をまとめることでシックに仕上げている。
軽量性に特化したテクノナイロンの採用や、シルエットの変化を楽しめる裾のドローコード。そんなスポーティなディテールを配したボンバージャケットは、コットンポプリンのシャツやスラックスなど、スタンダードなアイテムにもよく馴染む。そして、アクセサリー感覚で取り入れたキルティングのコルセットベルト。ジル・サンダーの遊び心はいつも、モードを身近な存在にしてくれる。
光沢のあるポプリンパッチをあしらったミリタリーライクなニットを、上品なウールモヘアツイードのスラックスにタックイン。そのウエストをマークするのは、レザーロープベルトだ。テイストの異なるトップスとボトムスも、その境界に存在感のある小物でアクセントをつければ自然と馴染む。そして、それがコーディネイトに奥行きをもたらしてくれる。
今季のジル・サンダーは機能的なミリタリーウェアをモデルにすることで、デザイン性だけでなく着心地の良さにもこだわっている。キルティングコートに合わせた、ホワイトボディにカーキの面ファスナーで遊びを利かせたフーデットジャケットもそのひとつだ。「ペーパリーテクノタフタ」という素材名のとおり、まるで紙のような質感が特徴。ボリュームのある見た目ながら軽量でストレスなく着られる。
ブランドの原点ともいえるアイテムも、メイヤー夫妻によって新たに生まれ変わった。ホワイトシャツは、コットンポプリンを採用することでベーシックなシルエットながらよりしなやかな印象に。そしてブランドが得意とするテーラリング技術を活かした、ドレープが美しいドロップショルダーのオーバーコート。柔らかくエレガントな雰囲気が印象的だ。
藤田一浩=写真 黒澤 充(eight peace)=スタイリング 宮本佳和(BE NATURAL)=ヘアメイク