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2017.12.11

ファッション

アウトドアウェアをお洒落に着こなす! その答えは街角にあった

アウトドアウェアがトレンドとはいえ、あの頃のノリで身につけていいものか。年齢を重ね、無茶も出来なくなってきたOC世代。おいそれと手にできないジレンマがある。その解決策は意外や意外、一番身近な街にあった。そこで出会ったシャレオツな同世代の着こなしを見ながら、今季久々にアウトドアウェアを取り入れてみようじゃないか。
 
(右から) 「ビームス」プレス 日高正幸さん(38歳)、「ビームス 原宿」ストアマネージャー 長谷川和孝さん(39歳)、「ビームス」販売企画部 千吉良 学さん(39歳)、「ビームス」クリエイティブスーパーバイザー 戸田 慎さん(40歳)
ここに来ればなんでも揃うし、今の流行りや着こなす術も手に取るように分かる。今も昔も絶対的な味方。そう、ビームスである。で、なにやらビームススタッフ内、特に’90年代のアウトドアウェアブームを経験してきたアラフォーの立派なオッサンたちの間で、パタゴニアのスナップTが再燃しているとか。そんな彼らの着こなしをのぞいてみた。
 
 

「シテラ」ディレクター
永 直樹さん(43歳)
「街で着るときはインナーとして」。そうアウトドアウェアを取り入れるコツを教えてくれた、機能的なシティウェアを提案するシテラのディレクター永さん。今回はパタゴニアのナイロンベストを挿し色として取り入れ、コーディネイトのアクセントに活用した。その分、リジッドデニムやスエード靴と、周辺はキレイめにまとめている。
 

フリープランナー
種市 暁さん(45歳)
「昔はスペックに惹かれてきていた」という種市さん。しかし、今はファッションのワンアイテムとして取り入れている。特に街着として活躍するのは、パタゴニアのクラシック・シンチラ・ジャケットとか。「ワイドパンツなど、主張の強いアイテムをフリースが中和してくれる」と、アウトドアウェアを引き算の要素にするあたりはお見事。
 

スタイリスト
黒田 領さん(41歳)
モードなスタイリングを得意とし、自身も黒のミニマルな着こなしを好むスタイリストの黒田さん。選ぶアウトドアウェアも、「シックな色の方が街着として取り入れやすい」と当然黒だ。そして今回は、ザ・ノース・フェイスのコートを選択。インナーはバレンシアガのGジャン、デニムはアクネ ストゥディオズと、周辺アイテムも抜かりはない。
 

「メタファー」デザイナー
川口大輔さん(42歳)
「アウターいらないかも(笑)」とその暖かさを絶賛するパタゴニアのフリースは、米軍向けに製作された日本未発表モデル。「毛脚が長く素材感があるので、野暮ったくならないように、シンプルにデニムと合わせるのが一番」と着こなしのポイントを教えてくれた。レースアップ靴は“山感”が出るので足元はエンジニアブーツで。
 

スタイリスト
宮島尊弘さん(47歳)
宮島さんにとって、普段からアウトドアウェアは必須だ。なぜなら「休日は犬の散歩やバイクに乗ったり、海にも行く」から。で、最近よく来ているのが、MHW スペシャリー フォー N.ハリウッドのダウンジャケット。「素材感やシルエットで都会的な着こなしに見えるようにしました」と、ネサーンスのムートンベストやA.P.Cのデニムを選んだ。
 

「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」
クリエイティブディレクター
松本真哉さん(41歳)
「若い頃は、アウトドアウェアも先輩やパタゴニアの店員の見よう見まねで着ていた」という松本さん。ただ、今は自身のこだわりのもとにスタイルへ落とし込んでいる。曰く「確かに機能は魅力ですが、街で着るとなるとあくまでファッション。“ハズし”として合わせることが多いです」とか。今回着用したシュプリーム×ザ・ノース・フェイスのヌプシブーツもスニーカー感覚。トップスのフリースもスウェットシャツ感覚で着用しているという。
 
彼らの着こなしから、自ずと今どうアウトドアウェアを着こなしたらいいか、が見えてきたのではないか。総じて言えるのは、「昔の感覚で着てもいい」ということ。あとはそこへ小さじ一杯程度の今っぽさや自分らしさをのせればいい。さあ、あなたもこの週末はアウトドアウェアをその手に。

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