活況を極めるSUV市場。中でも、各社の技術の粋を結集した基幹モデルをベースに作られるミドルサイズSUVは、もっとも“美味しい”カテゴリーと言えるかもしれない。果たしてその見解は本当か。フルモデルチェンジしたばかりのアウディ、BMW、メルセデス・ベンツの最新モデルから検証してみたい。
アウディ Q5
同社の主力モデルであるA4をベースにしているQ5が、はじめてのフルモデルチェンジを行った。昨年、A4が新世代へ移行した直後だけに、そこで使われた新技術が早速採用されている。
さまざまな素材を組み合わせてボディを作る「MLB Evo」による軽量ボディや、メーターパネルがナビとしても使える「バーチャルコクピット」など、アウディの旬な技術が詰め込まれている。まさに“美味しい”SUVだ。657万円
新しいプラットフォームを採用してホイールベースが伸びた分、室内はさらに広くなり、荷室は最大で1550ℓの荷物が積める。
デザインテイストはすべてのモデル共通だが、自動で先行車との車間距離を保持するトラフィックジャムアシスト付きアダプティブクルーズコントロールやパーチャルコクピットなど、まだほかのモデルに採用されていない機能が備わっている。
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