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「スキル」で広がるAlexaの可能性。試してみるなら今のうちかも!

ロボっぽい声質に印象を引っ張られているのかもしれないが、全体的な“使い勝手”も、AlexaはGoogleアシスタントやClovaに比べ、いささか“機械的”なところがあるように思えた。その最たる点が「スキル」だ。「スキル」とは、スマートフォンでいう「アプリ」のようなもの。たとえば、Alexaでラジオを聞くためには、スマートフォンの設定アプリを使い「radiko」のスキルを追加しなければならない。

こうした操作を行わず、最初からradikoに対応しているClova や、自動的にスキルに相当する機能が追加されていくGoogleアシスタントに比べると、いちいちスキルの追加を行わなければならないAlexaは、機械オンチの人にとっては“使い勝手”の悪いものに思えてしまうかもしれない。
ただし、「スキル」を追加する操作が必要ということを理解さえしていれば、Alexa でできることの幅はかなり広がる。
ピカチュウと“お話”ができる「ピカチュウトーク」のように小さな子どもが喜びそうなものから、経路検索が音声で行える「NAVITIME乗換案内」のような実用向けまで、公開されているスキルは、アマゾンの発表によれば250以上。これは、明らかにGoogleアシスタントやClovaに対する圧倒的な利点といえる。それぞれスキルの使い方を覚えさせなければならないとはいえ、使いこなせるようになれば、まさにスマートフォン以来の便利さを感じることができるのではないだろうか。逆に言えば、ここら辺もAlexaの“機械的”な特徴なのだが。

以上、Alexa(Echoシリーズ)の“使い勝手”を紹介したが、スマートスピーカーに関しては、とにかく使ってみないと、その真価がわからないというのが率直なアドバイスだ。声で操作をするのって、なんだか恥ずかしいと思っている人も多いだろうが、実際に使い慣れてみると、思いのほか恥ずかしさやストレスはない。むしろ声だけで音楽やラジオを切り替えたり、明日の天気や予定が確認でたりするのは、本当に快適なもの。「Echo Dot」の価格が6000円弱ということを考えれば、新しいモノ好きなオッサンなら、今のうちに試さない手はないのでは?
文=辻井仁成郎



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