音声認識システム「Alexa」は、思った以上に「ロボ」だった!?
“使い勝手”の部分で重要なのは、なんといっても操作に欠かせない音声認識機能だろう。Homeでは「Googleアシスタント」、Waveでは「Clova(クローバ)」という音声認識&処理システムが搭載されている。Echoシリーズの場合は「Alexa(アレクサ)」に“話しかけて”操作を行うことになる。ここからは、音声認識&処理システムの違いを見ていこう。
Alexaに話しかけると端末のライトがこのように点灯し、音声操作を受け付ける状態になる。一般的な評価では、特に音声認識機能に優れているとされるAlexaだが、筆者が実際にGoogleアシスタント(が搭載されたHome)やClovaと使い比べた感想としては、認識の精度を含め、そこまで圧倒的な差があるとは思えなかった。正直なところ、三者とも「反応するときはするし、しないときはしない」という感じである。
むしろ気になったのは、Alexaの「声質」だ。GoogleアシスタントやClovaに比べ、なんというか「ロボっぽい」のである。特に、かなり“流ちょう”に日本語を話すClovaと比較するとその差は歴然。カクカクとした声質に最初は、かなり戸惑ってしまった。
とはいえ、そこら辺は好みの問題ともいえる部分なのかもしれない。実際、使い慣れてみればAlexaのロボっぽい声質も、さほど気にならなくなるし、むしろ個性のように思えてくるのが面白いところ。半田健人(はんだけんと)のアルバム『HOMEMADE』を「ハンダタケトのアルバム『ホメマデ』」とか発音しちゃう感じも、なんとなく許せてしまう。まぁ、ここらへんの読み違いや発声の不自然さも、徐々に解消されていくのだろう。
ちなみに、音声認識に関して現状でAlexaならではのユニークな特徴となっているのが、呼びかけの言葉を数種から選べる点。Clovaが「クローバ」のみ、Googleアシスタントが「オーケー、グーグル」、「ねぇ、グーグル」の2種なのに対して、Alexaは「アレクサ」のほか「アマゾン」、「エコー」、「コンピュータ」の4種類から選べるようになっている。現状のロボっぽい声質が気になる人は、呼びかけの言葉を「コンピュータ」にすることで、一気にストレスが解消できるかもしれない。
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