今、時計業界で顕著な傾向のひとつにスモールサイズ化が挙げられる。それは37㎜前後、あるいはそれ以下という小径ケースを特徴としており、アンティークウォッチ好きの琴線にも触れる上品な佇まいとすこぶる評判だ。そんなボーイズサイズの腕時計7本を見ていこう。
RADO ラドー
ラドー ハイパークローム キャプテン クック
ブランドのパイオニア精神を体現18世紀の探検家ジェームズ・クック船長の名を冠したコレクションは、ラドーの開拓精神を体現。クラシカルな小ぶりのケース内で、特大のインデックスや矢をモチーフとした針が存在感を放つ。ベゼルには“お家芸”のハイテクセラミラックスを採用。世界限定1962本。
RALPH LAUREN ラルフ ローレン
867コレクション
洗練のスクエアケースに個性が宿る特徴的なスクエアケースだけでなく、ブレスレットからリュウズにいたるまで、ポリッシュ仕上げのWGで統一。エレガントかつドレッシーなビジュアルだが、そのサイズ感ゆえに、どこか控えめな印象すら醸し出すのだ。ムーブメントには、ピアジェ製のキャリバーRL430を採用。
GUCCI グッチ
G-タイムレス
ブランドアイコンを全身に纏うブランド創設者グッチオ・グッチのイニシャルを用いた「GGパターン」が型押しされたダークブルーレザーを、ストラップだけでなく文字盤にも使う。12時位置にはアレッサンドロ・ミケーレでお馴染みのビーモチーフがあしらわれる。
CAMPANOLA カンパノラ
ムーンフェイズ 数量限定モデル
女神が微笑む特別なムーンフェイズ直径40㎜以上が主流のカンパノラに登場したスモールサイズ。そのテーマは、「海と月光」。6時位置のムーンフェイズには神話をモチーフにしたヴィーナスの表情を描き、その月の光に照らされて海面で揺れる波模様を文字盤に刻んだ。数量限定170本。
BAUME & MERCIER ボーム&メルシエ
クラシマ-10220
着用シーンを問わないミニマルデザインホワイトダイヤルの中央に見える放射状のサンレイギョーシェ装飾と、ローマ数字を配した白ダイヤルの相乗効果でよりエレガントな印象に。ミニマルかつコンテンポラリーなデザインだけに、着用シーンを問わず腕元での収まりがいいと高評価を得る。
GRAND SEIKO グランドセイコー
SBGR251
コンパクトでいて、質実剛健シルバーのワントーンがセンス良く、高級感を湛えている。実用性も特筆で、約3日間のパワーリザーブを誇る。ムーブメントの心臓部には最新の素材、技術、設計により、精度と安定性を向上させた。「腕時計本来の価値の追求」を謳うブランドらしい1本だ。
VICTORINOX SWISS ARMY ビクトリノックス・スイスアーミー
イノックス V
サイズダウンしても変わらぬ強度既存のイノックスシリーズからケースを6㎜サイズダウン。一方で従来の強度を保つためケース設計をゼロから再考し、130ものテストをクリア。屈強にして約30%の軽量化も達成した。パラコードストラップは解いて強靭なロープとしても使用可能。
1990年代にもブームになった“ボーイズサイズ”。何とも愛らしいコロンとしたサイズ感は、腕元への収まりも抜群だ。また、女性にも丁度いい! とシェアユース需要まで牽引しているというから、ブーム再来は確実⁉︎