ホットプレートで家焼肉、っていう選択肢を持つご家庭は意外に多いだろうし、その脇にはワインなんてこともあるだろう。そんな家庭の“肉夕食”におすすめしたいアイテムがある。
「アナオリ カーボン」のグリルパン
50年以上にわたるカーボン製品加工のノウハウを持ち、高級炊飯器の内釜なども手掛ける大阪の穴織カーボンが開発したこちらのグリルパン。スピーカーと、ジェットエンジンをモチーフにした両製品は、無垢のカーボン素材を削り出したもの。高い熱伝導と遠赤外線効果により、いくつもの肉がぐっとランクアップするという次第だ。
こうなると予算を削らずに上等な肉を用意したくなるなあ。
「ビクトリノックス」のワインオープナー
ほう、マルチツールのオリジンであるビクトリノックスの新作ね。ウッドハンドルがクラシックでいいね……なんてつぶさに見れば、2段階のレバー、コルク抜きと栓抜き、波刃のフォイルカッターのほか、ラージブレードというパーツ内容。むむ、“マルチ”ではなく“オンリー”ワインですか? 答えはYES。堂々「ワインマスター」のモデル名での登場だ。
マルチツールで知られる同ブランドだが、キッチンウェアは世界的にも定評があるし、時計やラゲッジは独自の研究姿勢が一目置かれる存在。実は「特化」は得意とするところだったのだ。一見不思議に感じるけれど、その実、大変納得のいく一品なのである。
あれもこれもと手を出してアイテム自体のクオリティを下げては本末転倒。その点、これらのアイテムのように突き詰めた末にもたらされる恩恵にあやかった方が、案外美味しいことは多いのである。
鈴木泰之=撮影、鈴木淳子=スタイリング