アウトドアアイテムが街で頻繁に見られるようになってきた。理由の大半はやはり利便性。山で培われてきた知恵が、日常のあらゆるシーンで大いに役立っている。そう、例えばこんなアイテムとかね。
「デサント オルテライン」のダウンジャケット
街でもアウトドアでも「ALL-TERRAIN(=あらゆるシーン)」で着られるウェアを提案し続けて5年。多くのフォロワーを生んできたのがデサント オルテラインである。誕生5周年記念の限定コレクションから、ブランドの気合を感じさせるダウンジャケットを紹介したい。
防水性と保温力に優れたダウンパッキング構造。コーデュラナイロンを織り込んだ高強度にして伸縮性を備える独自のシェル素材。そしてこのブランドらしい先鋭的な試みが、身頃両脇に配置された「ボアクロージャー」である。
ゴルフシューズ同様、ダイヤルを回して締めたり緩めたりすることで、優れたフィット感をもたらしてくれるのだ。このシステムがいつの日かドローコードにとって代わる日がくるかもしれない。そんな期待を感じさせるチャレンジ精神にあふれた一着。
「麻布テーラー×アウトドアプロダクツ」のガーメントケース
丸め上部は納め上手。角を立たせぬうまいワザを備えたアイテムが、麻生テーラーがアウトドアプロダクツに別注したガーメントケースである。
スーツやシャツ、タイ、シューズまでを収納可能で、丸めるとダッフルパッグのように見える優れものなのだ。
「ザ・ノース・フェイス」のコート、パンツ
こちらは、ザ・ノース・フェイスの「ロールパックジャーニーズ」シリーズ。たたみ方の説明タグが服に付いているという点も実に親切。上からの押さえ込み、下からの突き上げが厳しい我々世代。これら同様、日々アツレキもうまいこと丸めて納めたいものですな。
普段、街がメインフィールドのアイテムも山の知恵を加えたらこの通り。いろんなことがスムーズになり、スマートな大人を演じられる。これ、使わない手はないでしょ。
鈴木泰之=撮影、鈴木淳子=スタイリング