忙しいときこそ時間を見つけて旅に出て、いろんな刺激をインプット。逆に体内&脳内に溜まった“垢”は、きれいさっぱりアウトプット。そしてまた日常へ。
このイン&アウトこそ、
「種カジのタネあかし」でお馴染みの種市暁さんが旅に出る理由。では種さんは、何を持ってどこに行って何を見る? 彼のリアルな旅のしおりをレポートする #種タビ、1回目のディスティネーションは「宮崎」です。
忙しい日常から開放されて旅に出るのだから、スケジュールを詰め込むのはイヤだ。程良くまったりしながら現地を味わいたい。#種タビ1回目のディスティネーション「宮崎」で種さんはどんなスケジュールを立てたのか? 2泊3日の旅のしおり、まずは初日から。
1日目:「宮崎は伊豆より近い」という持論から旅は始まる。
初めて宮崎を訪れたのは27歳、趣味のサーフィンが目的でした。以来多少のブランクはあったものの毎年のように訪れています。とはいえ九州。そんな気軽に行けるワケがない、と思うでしょ? そこがポイントで、僕にとって宮崎はすごく近い。だって、羽田空港から飛行機でおよそ90分。しかも空港から30分もクルマを走らせれば最高の波に出会えるんだから。
自宅からは“ドア・トゥ・シー”で2時間余り。これ、都心からクルマで伊豆へ向かうよりも実はラクなんです。今回は週末を使っての2泊3日の旅。荷物もボードショーツにビーサン、シャツ(写真上)とサーフボードだけ。こんくらい身軽に行けるってのもいいんですよ。だから、年に1回は必ず行ってしまうんです。
空港到着。から30分後には波の上。こんな場所、世界でもあまりない。
午前の便で羽田を出発し、ウトウトしている間に宮崎ブーゲンビリア空港に到着。そのエントランスの先で出迎えてくれたのは南国チックな青空! と同じくブルーのピックアップ型ハイラックスサーフが愛車の宮原くん。
数年前に東京から移住した友人で、今では僕の宮崎旅に欠かせないパートナー。さっそく彼の愛車に乗り込んで走ること30分。宮崎県内でも有数なサーフスポット、木崎浜に到着したらタンクトップを脱いで1ラウンド! 国内屈指の波をこの天気の中で乗る気持ち良さ。最高に幸せです!
初日の目的地は、絶景を肴に食べる日本一のスペシャルバーガーだ。
気持ちいい波を堪能したあと、木崎浜から海岸線を走るバイパスを北上。一ツ葉公園を抜けると、やがて古き佳き雰囲気のアメリカンハウスが見えてくる。ここは今夏オープンした「ザ・ビーチバーガーハウス」で、実は今回の旅の目的のひとつでもあるんです。
東京・原宿で常に行列ができる大人気店「ザ グレートバーガー」と、大阪・心斎橋で本格フードと居心地の良さで話題の「クリッターズバーガー」。そんな東西の横綱が共同プロデュースするハンバーガーショップが宮崎にオープンしたと聞いて行かないワケにもいかず、胸を躍らせながら店内へ入ると……。
なんと、入り口からそのままビーチが見える開放的な作り! テラコッタタイルとウッドを使った店内は白が基調で、ハンギングのグリーンや海の写真などのインテリアがいいムード。なんだかカリフォルニアみたいだなぁと思ったら、設計は「カリフォルニア工務店」とのこと。しかも、もとは目の前に広がる海水浴場のライフセーバーの監視塔で、それをリノベーションしたんだとか。そんなストーリーにもグッときます。
肝心なハンバーガーもこのボリューム。ふかふかのバンズに挟まれたビーフパテにトロトロのチーズがかかった「はらみバーガー」は、かぶりついた瞬間に肉汁がジュワ〜。上質な和牛を贅沢に使ったパテと、新鮮な地元野菜が絶妙なマリアージュを奏でて極上です。その脇に添えた熱々のポテトフライもまた宮崎産。美味しくないはずがない。
そして見てください、このロケーション。テラス席の目の前は美しい海とビーチです。これ以上の贅沢はありません。“夢の共演”バーガーから滴り落ちる肉汁に気を付けながらガブリ!
ちなみに日が暮れたらココはさらに素敵な空間に。ああ、宮崎に来て良かった〜。
メインディシュのハンバーガーをいただいたあとにスイーツはいかが? そう、「ザ・ビーチバーガーハウス」には、こんないい感じのアイスクリームスタンドも併設しているんです。これ以上食べちゃダメだ、と思いつつ、「オッサンも甘いモノは別腹」ってことでパクっと……。
いろんな意味で甘い誘惑の多い宮崎の新たな注目スポット。ここに来るだけでも十分価値あり!だと思います。さて、心も腹も満たされて眠くなってきたら、本日の宿へ向かいます。
ザ・ビーチバーガーハウス
住所:宮崎県宮崎市阿波岐原町1400-16
電話番号:0985-34 -9085
営業:10:00~21:00
無休
http://thebeachburgerhouse.com/
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