40歳を前にして、自分の持ち物に意味を問うようになった。単なるお洒落じゃない。込められた意味、作り手の思い。それを感じるアクセサリーとの出会いは、新たな楽しみとの出会いでもある。そんな「年を重ねたからこそわかる」、クラフトワークデザインの魅力をご紹介しよう。
FANTASTICMAN ファンタスティックマン手作業で丁寧に磨かれた四角錐台のシルバートップにインレイされる柄は、ネクタイがモチーフ。東京で最注目されるシルバージュエラーのセンスがここに。
RTH アールティーエイチカウボーイブーツ職人の父親を持つデザイナーのレネ・ホルギン。レザーアクセを得意とするのも、そんな父の影響が大きいとか。ハンドメイドなだけでなく、傷跡を活かした革を採用するのもここの魅力。そんな自然への敬意が、シンプルなタッセルペンダントに表情を与える。
LONEONES ロンワンズ言わずと知れたシルバーアクセ界における有力ブランド。シンプルな細身のボールチェーンながら、ハンドクラフト感漂うエンドパーツがやはり存在感を示す。この足し引き加減が、大人に丁度いい。
CODY SANDERSON コディ サンダーソン飛ぶ鳥を落とす勢いを持つ、ニューメキシコ在住のアーティスト作。アイコンのスターモチーフを配したバングルは手作業で湾曲させたフォルムが印象的だ。腕時計と重ね着けした際に当たらないよう配慮された〝優しさ〞溢れるデザインだ。
AARON ANDERSON アーロン・アンダーソン石にモチーフを刻み込み、そこにシルバーを流し込むトゥファ・キャスト技法を用いて作られたライトニングボルトバングル。その立体感が、身に着ける満足感を与える。
SKY BLUE HAWK スカイ ブルー ホーク
世界的ネイティブジュエラーである小寺康友氏により仕上げられたバーニーズ 二ューヨーク限定のバングルは、シンプルにして重厚感が漂う。
STANDARD CALIFORNIA スタンダード カリフォルニアネイティブジュエリー界の重鎮ラリー・スミスが製作。ベルトモチーフを、シルバーとゴールドのコンビ使いで表現。
GARNI ガルニガルニの定番クロッケリーモチーフを、手彫りの木材で表現したバングル。形状はもとより、木目も1点ごとに異なる、ハンドクラフトの真骨頂的アイテム。
NARRATIVE PLATOON ナラティブ・プラトゥーンシルバーで造型された、変形のひし形モチーフ。それを手作業で湾曲させ、リングへと仕立てた。彫り込まれたトラックラインに際立つエッジにも、手作業によって加工された跡が残る。
HOBO ホーボー
厚みのあるトライアルグルリング表面に残したスクラッチはもちろん、サイドに刻まれた不揃いのギザギザ模様が、ハンドクラフト感をアピールする。
IDEALISMSOUND イディアリズムサウンド素材の質感を最大限楽しめる、何も刻まれていないシグネットリング。磨き上げられていないシルバーの鈍く光る武骨な感じもいい。
渡辺修身=写真 菊池陽之介=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク