PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
FENDI フェンディ
最上級&最先端のファッションとアナタの距離がグッと縮まるフォトストーリー。
ワンブランドで作る37.5歳に似合うプレミアム&デイリースタイル。
眩い陽射し、青い空。夏のランドスケープに、トロピカルなテキスタイルのシルクパンツがよく映える。今季フェンディのランウェイに多く登場したこの柄は、イギリス人アーティスト、ジョン・ブースによるものだ。そのエネルギッシュな個性を、白いTシャツやネイビージャケットといったシンプルなワードローブが引き立てる。
今季、ブランドが“夏のファー”として多用するテリークロスを襟元にあしらったポロシャツは、ボディのボンディング素材が生む質感のコントラストがユニーク。それを引き立てるビスコース素材のスラックス。マテリアルのマリアージュが、オリーブグリーンでまとめたスタイリングに抑揚を生む。
汗ばんだ身体を冷やすように、スッと吹き抜ける乾いた風。あまく編んだコットンニットなら、その快感を存分に味わえるに違いない。そしてスイムショーツのプリントは、フェンディのアイコン模様「ペカン」をハンドペイントでアレンジしたもの。そこに滲むリラックス感もまた、極上だ。
「太陽と、楽しさ」というテーマを掲げたコレクションのカラーパレットには、意外やネイビー、オリーブグリーン、ベージュといったシックな色みが並んだ。理由は外に出てみてわかった。これらは、赤や黄色、オレンジの陽の光によく映える。ビスコースで仕立てた開襟シャツにネイビースラックスのコーディネイトが、その証明だ。
ブランドの歴史にポップ革命を起こし続けるクリエイティブ・ディレクターのシルヴィア・フェンディ。その手腕が遺憾なく発揮されるのが「セレリア」という名のバッグである。前ポケット内にシリアルナンバーを記したメタルプレートが付くブランド伝統のモデルで、職人がカーフレザーでハンドメイドする逸品。そのストラップには鮮やかな稲妻のようなデザインを採用する。この遊び心こそ、彼女のセンスの源だ。
ライトブラウンのセットアップにボーダーTシャツという、どこか不良っぽいスタイルが下品にならないのは、そこにエレガンスが漂うからだ。ミラノのサルトリアが丁寧に手縫いした一張羅を、パンツはクロップトにして大胆に着崩すハイ&ローの感覚。いわばストリートのセンスを許す懐の深さを、フェンディは持っている。
フェンディ(フェンディ ジャパン)03-3514-6187河津達成(S-14)=写真 菊池陽之介=スタイリング AMANO=ヘアメイク