夏場のスラックス。そう聞いただけで敬遠する人もいるだろう。確かに堅苦しい印象を抱くのも無理はない。ただ一方で、その堅苦しさこそが、Tシャツ一枚の姿でも一変させてくれる。すなわちリラックス感に洗練を与えてくれるのだ。
そして夏の素材で仕立てた、くるぶし丈のものを選べば、見た目にも着心地にも涼やかなのである。そこで、この夏におすすめの7本を厳選して紹介しよう。
ブルックス ブラザーズ レッド フリース
凛としたTシャツ姿を演出するシアサッカー地のスラックス
アメリカントラッドの象徴ともいえるブランドが今の気分を反映させるトレンドライン、ブルックス ブラザーズ レッド フリースで提案するサマースラックス。その素材には肌触りと涼やかな見た目を両立する夏素材の定番シアサッカーが採用されている。とはいえ、そのタイトなプロポーションは抜群で、Tシャツもタックインすると最高にスタイリッシュに。くるぶし丈のダブル裾、そんな軽快な着こなしで楽しんでみる。
ザネッラ
くるぶし丈でこなすストレッチを利かせたトロピカルウール製のスラックスは、見た目もはき心地も軽やか。数々のブランドを渡り歩いたディレクター、ジェイ氏のセンスと、イタリア生産を貫く職人技が融合したオーシャンズ世代向きの1本である。
ユナイテッドアローズ伸縮性のあるトロピカルウールを用いてテーパードシルエットに仕立てたもの。ワンプリーツのゆとりのある腰回りで、風通しも良く動きやすい。
ヘンリーコットンズ
ネイビーと生成りのストライプを、コットン×リネンで軽やかに表現。リラックス感を備えながらも、すっきりした膝下のラインが頼もしい。
ジーティーアー
イタリアンパンツの名門によるスリムフィットモデル。ナチュラルストレッチの効いたトロピカルウールが肌に心地良い。
ポール・スミス
ベルギー産のリネンを原料に、日本国内で染色・織布・縫製したホワイトスラックス。シルケット加工により、ハリとコシのある生地感に。
ベルウィッチ
風になびくほどに軽やかな平織りの梳毛素材を、ベイカーパンツのデザインに。イージーウエストにより、さらに快適にはきこなせる。
カジュアルなはずのTシャツ姿が、とびきり大人っぽくなる。それがちょっぴりドレッシーなパンツの魔力。だから今夏は、くるぶし丈スラックスでいこうじゃないか。