スタイリストとしてだけでなくさまざまな分野で活躍する、オーシャンズ世代の先頭を突っ走るアニキ・熊谷隆志さん。彼はここしばらくヨガにハマっているという。
始めて以来、身体が柔らかくなったし、マインドが活性化して、優先順位がよりクリアに。さらに食生活を見直すようになり、仕事のアイデアが思い浮かんだり、国境を超えていい友人と巡り合えたりと、とにかくいいこと尽くめらしい。
「熊谷隆志のお洒落で悪いか!」を最初から読む今回は彼の友人でありヨガの師でもある更科有哉さんに、ヨガの魅力と、初心者でもできる“男のヨガ”のポーズを教えてもらった。
更科有哉さん1977年、札幌市生まれ。世界的権威であるアトモ・クランティ氏、シャラート・ジョイス氏に師事し、2010年に正式指導者資格を取得。現在は北海道を拠点に日本縦断ヨガワークショップを行っている。Instagram:@yuya67
健全な身体には健全な心が宿る。ヨガはマットを敷けばいつでもどこでもできる。誰にも邪魔されない、自分にフォーカスできる時間を持つことは大切だ。
ヨガは女性のイメージが強いが、男性にいいヨガもある。筋肉量の関係で、男性のほうが得意なポーズはあるし、逆立ちなどのポーズで、ふいに童心に帰れるなんていう意外な副産物も。
ヨガは自分の呼吸に意識を集中させる瞑想であり、自分を知る行為でもある。頭に浮かぶ邪念や不安、無駄な思考を受け流し、マインドを可能な限りフラットな状態にすることで、迷いが晴れたり啓示を得ることができる。ビジネスパーソンがヨガにハマるのも納得だ。
まずはヨガの基本、「太陽礼拝」をマスターしよう
1.鼻から息を吸いながら両手を広げて頭上で合掌。目線は指先に。
2.息を吐きながら前屈する。
3.息を吸いながら顔を起こす。
4.息を吐きながら、両手が肩の真下にくるように両脚を後方へ伸ばして腕立て伏せの姿勢へ。
5.息を吸いながら上半身を起こし、顔は真上に。
6.息を吐きながら尻を高く突き上げ、へそを見ながら5回呼吸。
7.息を吸いながら手のほうに足を寄せ、3のポーズで顔は前へ。
8.息を吐きながら前屈。
9.息を吸いながら上体を起こし、手を頭上で合わせる。
10.息を吐きながら手を下ろし、前を見る。
男の潜在能力を引き出すポーズとは?
初心者でも実践可能、そしていいこと尽くめな4つのポーズをご紹介。
甲状腺や前立腺、消化機能の改善にも良いとされる「舟のポーズ」。
三点倒立は、血行を促し、脳を休める効果もある。倒立している間に15回呼吸をするのがポイント。
股関節を中心に柔軟性を高める開脚前屈は、ケガ防止や運動パフォーマンス向上に効果あり。深く呼吸をしてゆっくり前に倒れるのがコツ。骨盤を立て、背中が丸くならないように。顎を床につけて視線は前へ。
集中力を高める瞑想のポーズ、蓮華座。長く瞑想するために肛門を締め、丹田(へその下周辺)を意識して姿勢を安定させよう。意識は常に呼吸に集中させる。
ヨガを始めるうえで何よりも大切なことは、続けること。太陽礼拝など、簡単にできるヨガのシークエンスを毎朝3回から5回、コンスタントに続けること。所要時間は5回でせいぜい5分、つまり、5分だけ早く寝て起きればいいのだ。その5分が人生を変える。世の中、そういうもの。これを機にヨガで人生を変えてみては?
熊谷隆志(くまがいたかし)1970年生まれ。渡仏し、1994年スタイリストとして活動開始。1998年以降はフォトグラファーとしても活躍。数々の人気ショップやブランドのディレクションを手掛け、東京・駒沢ではパーソナルショップ、ウィンダンシーを運営。また、2015年末にはファッションやクラフトなど自身の好きなモノだけを集めたCPCMをオープンさせて話題を集めている。グリーンライフにも造詣が深く、趣味はサーフィン。
熊谷隆志=写真