PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
JIL SANDER ジル・サンダー
最上級&最先端のファッションとアナタの距離がグッと縮まるフォトストーリー。
ワンブランドで作る37.5歳に似合うプレミアム&デイリースタイル。
「カッティングとファブリックが主導者」と言い切る今季のジル・サンダー。その真意を感じさせるのが、このトレンチコートだ。張りのあるコットンギャバジンで仕立てたビッグサイズは、ウエストをベルトで締めることで独特な立体感を作り出す。合わせる服も、色も、ミニマルに徹し、その魅力を存分に楽しむ。
いっさいの境界が出ないよう、薄いグリーンから順に染料に浸け、6時間以上かけて表現したグラデーション。ワークジャケットを思わせる一着は、手間と時間をかけることで美しさを手に入れた。この繊細な味わいを、スタンダードなコットンパンツでいただく。余計な“調味料”は不要だ。
ドロップショルダー、構築的なフォルム、スモールカラー、ペールトーン。いかにも“らしさ”が感じられるシャツは、トップ以外をスナップボタンにして比翼仕立てのように。ストイックさの中にあるひと匙の遊び心を見つけて、またジル・サンダーが好きになる。
「削除、引き算、巻き戻し」。今季、ブランドは、原点回帰ともいえるこんなテーマを掲げた。そして作られたクリーンなコレクション。アンニュイなライトブルーを纏ったラムスキンのジャケットは、あえて平面的にデザインすることでいっそうの匿名性を獲得。着る人の個性をさらに際立てる。
動くたびにゆらゆらと表情を変えるドレープ。膝下丈のAラインコートは、コットンにナイロンを混紡した「スーパーライトテクノハンドコットン」なる独自素材によるもので、独特な光沢と張りを持っている。そんな雄弁に語るコートと一緒なら、春の道を歩くのが楽しくなるはずだ。
ジル・サンダー(オンワードグローバルファッション)0120-919-256石坂直樹=写真 葛西信博=スタイリング 伊藤良輔=グリーンコーディネイト 宮本佳和(perle)=ヘアメイク