裾をカットオフしたデニム。
オッサンにも愛用者も見かけることが多くなったスタイリングだ。じゃーオレも!と思っても、実際、どうやる?ベストな長さって?と意外とわからないことは多い。ってことで、今回はそのベストバランスと方法について考えた。
でも、ひと言にカットオフといっても、すでにカットオフしてあるデニムもあれば、個人がカスタムしたカットオフもある。まずは両者に共通する“いい感じの丈の長さ”について、いくつかのサンプルを見てみよう。
どれもテーパードしたシルエットのデニムを、くるぶし前後でカットオフ。
そう、いわゆる“ハンパ丈”と言われる8〜9分丈がベストレングス。あの、すでにはき慣れた丈のデニムが、カットオフにした途端に新鮮に見えるのだ。なので、まず丈に関してはくるぶしを基準にすればOK。くるぶしより下なら程良くリラックスした印象に、上ならよりヌケ感のある印象に見えるはず。
では、自分でカットオフする場合どう切ればいい?
シルエットは先述したとおり。手軽にトライするならゆるくテーパードしたタイプがオススメ。ワイドやストレートシルエットのデニムは、靴とのバランスも含めて難しくて上級者向けと考えよう。
そして、いよいよハサミ入刀。
例えばこんなデニム。どうする? どこから? と、身構えても実は特別なコツはなく、カットしたいところからジョキジョキするだけ。で、切り落としたら完成。超簡単。こんなふうにね。
かつては切りっぱなし部分のほつれを止めるためにミシンで裾を一周縫うこともあったが、今はそのままでラフ感を演出するのが主流。あまりにほつれてきたら、その都度ハサミで切れば大丈夫。
最後に、一点だけアドバイス。「カットオフは、ホールインワンより、刻んでパーを。」
意味は、思い切って一発でジャスト丈を狙うより、徐々に短くしてベストな丈感に近付こう!ということ。デニムははきジワによって丈が上がることもあるし、特にリジッド(糊付きデニム)だと縮みも出るし。何より避けたいのは「切りすぎ」でツンツルテンって事態なので。そして下の写真のように、サイドシームに少し切れ込みを入れれば、さらにこなれた印象に。
以上がデニムのカットオフに関するハナシ。
続いて気になるのは、カットオフデニムも含めて、冬のハンパ丈では靴下はどうすりゃいいの? 履かないなんて寒い!というオッサンのための靴下の選び方。これを
次回のテーマに。