インターネットのなかった時代。ファッション、映画、音楽などの情報へのアクセスポイントは何よりも雑誌だった。特に洋雑誌は未知の世界への入り口で、みんなむさぼるように読んでいた。
そんな記憶を持つ人には「懐かしっ!」となるTシャツがコレ。
フロントにプリントされているのは、1980年創刊のロンドンのカルチャー誌『THE FACE(ザ・フェイス)』の表紙である。『THE FACE』といえば、若干16歳のケイト・モスが表紙デビューを飾った逸話でも有名だ。
で、コレはどこの誰の仕業かな?と思ったら、「フラグメントデザイン」を率いる藤原ヒロシ氏とのコラボだというから納得である。
なぜなら、藤原ヒロシ氏は創刊当時から『THE FACE』を愛読していたというファンだから。
パンクカルチャーに目がなかった彼は1982年にロンドンに滞在。『THE FACE』やその周辺カルチャーを身を以て体感し、存分に魅了された。
そんななか、特に思い出深い表紙の一つとして挙げているのがユルゲン・テラーが撮ったシネイド・オコナーで、今回のコラボではもちろんラインナップ。
その他、オーシャンズ世代ならビョークなども見逃せないはずだ。
『THE FACE』の故郷イギリスの高級デパート、セルフリッジではリリース済み。日本では12月12日(土)から発売スタートで、Tシャツのほかにもロゴをあしらったポーチやハットなどのアイテムも展開される。
当時を象徴するマガジンの“顔”を胸に纏って、あの時代へのオマージュとしようではないか。
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