1990年代に一大ブームを巻き起こしたミクスチャー・ロック。ブラックミュージックにロックやパンクなど、異なるジャンルを融合させた音楽は、独特の世界観を確立していた。
時を同じくして、その波はファッション界にも訪れていた。ストリートは、自由なコーディネイトを楽しむ若者で溢れていたのだ。
そんなミクスチャーブームの再来ともいえるシューズが、「ルイ・ヴィトン」からローンチされる。
それが「ア ビュー(A View)」である。誕生の背景には、メンズ アーティスティック・ディレクターのヴァージル・アブローと、プロスケートボーダーのルシアン・クラークの交流があったという。
まさにハイブランドとスケボーという異なるジャンルが融合した、ミクスチャーな一足となっている。
まず目を引くのはシュータンに施された、存在感バツグンのLVイニシャル。ミッドソールやヒールには、さりげなくお馴染みのモノグラムモチーフも配されていて、サイドを見ると、“Lucien Clarke”の名が入っているのも見て取れる。
アッパーは、反射素材を施したファブリックとカーフレザーで構成。伝統的なスケシューのフォルムを踏襲しながら上質な素材を落とし込むあたり、両者のコラボならではの意匠と言える。
前後に別れた特徴的なソールは、テクニカルフォームとポリウレタンソールを融合したものだ。安定感がありスケートシーンでも活躍する。
ブラック×オレンジと、ホワイト×オレンジのシューズは、12月中旬から販売予定。さらに来年1月初旬には、鮮やかなブルーバージョンも発売される。日本では渋谷メンズ店のみの取り扱いとなるため、争奪戦になることは必死だ。
1990年代のミクスチャーブームを彷彿させるスニーカーは、ストリートファッションの魅力を再認識させてくれるに違いない。
[問い合わせ]ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854POW-DER=文