不思議だが、ウィークデイが忙しいほど休日のドライブが楽しく、リラックスできる気がする。それは自分好みの、自分だけの空間で、自分らしい時間を過ごせるからか。
いわば車は我が家の延長線上にあるのかもしれない。その“部屋”をとことん楽しむために、今回は3つの提案をしたいと思う。
究極の趣味部屋「OCEANS CAR」
「走るオーシャンズ」夢が詰まった極上物件。
海でもキャンプでも雪山でも、あらゆるシチュエーションで遊べる車が完成。いわばオーシャンズのマインドを具現化した究極の“趣味部屋”といえる一台だ。子供の頃に憧れた秘密基地のような雰囲気も、なかなかいい感じです。
| OCEANS CARを作ってくれたのはこの人 エス&カンパニー 代表 鹿田能規さん 関西と関東に拠点を構えるエス&カンパニー。カスタムカー造りの第一人者として全国にその名を馳せる。代表の鹿田さんはキックボクシングなどアクティブな趣味を持つ、オーシャンズな男なのだ。www.s-company.jp |
キャンピングカー(レンタルも含め)が今、人気の模様。アメリカでは「モーターホーム」なんて言われているとおり、家のように快適な車で楽しむ旅行やアクティビティが注目されているのだ。
理由のひとつには昨年来のコロナ禍の影響も。家族のように小さなコミュニティで、ソーシャルディスタンスを保ったまま遊びたい。その移動手段として車は最適だし、ならばいっそ車中泊できるような車が欲しいと考えるのは、きわめて自然なことである。
そんな時流の後押しもあり思い切って作りました。究極の“趣味部屋”となる「OCEANS CAR」を。コンセプトは「オーシャンズらしく海でも山でも遊べる車」。
とはいえ本作りの経験値はあるが車製作の経験は、ない。そこで強力な助っ人の登場だ。カスタムカー造りを得意とする“エスカン”ことエス&カンパニーの代表を務める、鹿田能規さんである。
「ベース車両はメルセデス・ベンツのスプリンター。日本での正規輸入はありませんが、近年のヴァンライフ人気も手伝ってとても注目されている車です」。
一般的なキャンピングカーよりは小さいが、そのぶん取り回しがラク。日本の道路事情を鑑みれば十分すぎるサイズ。まさしく「動く部屋」のイメージである。
「内装の特徴はウッドパネルとベンチ。パネルはあえて隙間を作り“吊り収納”が便利な仕様に。両サイドのベンチは展開してベッドになります」(鹿田)。
カスタムも可能だし気分に合わせて模様替えもOK。木の味わいも“趣味部屋”と呼ぶに相応しい。そのほか小型の冷蔵庫や換気扇を設置するなど、必要十分の装備を整えている。
この「OCEANS CAR」、今後は誌面作りやイベントなどを通じて徐々に活躍の場を広げていこうと考えている。見かけた際にはぜひ気軽なお声がけを。何しろ完成したばかりで実車販売の予定などもなし。
今回は、これからの車の可能性を探るという意味でのトライと思っていただきたい。そしてもし読者諸兄のライフスタイルに何らかのヒントを与えることができたなら、それこそが本望である。で、この夢の車、欲しい人いますか?