「もともとは自分のブログやインスタグラムでふざけて言い出したフレーズなんですよ。俺が好きでやっている“サーフ”と“ノーフ”って言葉の語呂がいいからというだけ。
そんなギャグで言っていたものが仕事になってしまった。本まで出せるなんて……びっくりです」。
自身による造語「SURF& NORF」の由来について話すモデルの三浦理志さんが野菜を育て始めたのは、今から約10年前のこと。
忙しく仕事をこなしながら趣味のサーフィンと料理を楽しんでいたある日、サーフィン仲間の先輩に声をかけられたことがきっかけだ。
「畑をやっていた先輩のお父さんが亡くなってしまい、畑をそのままにしておくわけにはいかず、先輩がその土地を引き継いだんです。そこで、一緒にやらないかと誘ってくれて」。
農に関して何のノウハウも持たないふたりだったが、畑を絶やすわけにはいかないと、力を合わせてとにかくやってみることに。若かりし頃ニュージーランドに遊学していた経験があり、大自然に囲まれて暮らす中で農への憧れを抱いていた三浦さんにとって、まんざらでもない機会だった。
「30代の頃から自給自足の生活をしてみたいと思っていました。昔から田舎に住みたい気持ちがある。そういう暮らしも悪くないなと」。
2/3