SEAWARD TRIP Vol.105
2020.10.23
LIFE STYLE

モーリシャスの重油流出事故。“インド洋の貴婦人”に会いに行ける日を思って

前職時代を思い出した。サーフィン誌に在職していた1997年1月、ロシア船籍のタンカーによる重油流出事故は起きた。

島根県隠岐島沖を発生場所に重油は日本海沿岸広く漂着。地元サーファーのボランティアでの回収作業を取材に行った後輩は「とにかく海が冷たく臭い」と言った。冷たさも臭いもメディアは伝えきれない。

“インド洋の貴婦人” に会いに行くという、モーリシャスへの支援

通年温暖のモーリシャスで海の冷たさを感じることはないだろうが、“インド洋の貴婦人”と呼ばれる島国が油の臭いに包まれる様子はどのようなものか。美しい海とともに生き、「海がすべて」の地元の人は黒く濁る海に何を想ったか。

今回の事故は日本の貨物船によるもの。遠い国の話と聞き流すのは難しい。ならばコロナ禍が収束したあと、彼らが誇る海や自然に触れに行く。それも大きな支援策のひとつである。

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7月26日に大型貨物船「わかしお号」がモーリシャス沖で座礁、燃料の重油1000tが流出した。洋上の重油は回収されたがマングローブ林の回復には30年はかかるとも言われる。

そうした環境汚染が心配される人口約127万人の島国は年間130万人以上が訪れるリゾートアイランド。美しい白いビーチや稀少な生物が生息する豊かな自然からインド洋の貴婦人と呼ばれている。日本からはドバイなどを経由してのアクセス。良い波もある。

ジョン・キャラハン=写真 小山内 隆=編集・文

# seaward# モーリシャス# 支援
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