OCEANS

SHARE

2020.08.03

ライフ

ポストコロナを考える。FUN-LIFEが詰まった住まいで実現する「職遊融合」

モーレツ社員が礼賛された高度成長期から、ライフワークバランスを推奨される2000年代へ。それは、仕事一筋に生きることが良しとされた時代から、会社に忠誠を誓い残業も厭わない働き方を見直して、生活の質的向上を目指した時代への転換だった。
そして今、コロナ禍によって次なる転換期が訪れている。それは「オフィスには毎日通わない」という社会的な新習慣によってもたらされる。
ポストコロナを考える。FUN-LIFEが詰まった住まいで「職遊融合」を実現しよう
思えばライフワークバランスが推奨された時代も、多くのビジネスパーソンは満員電車に乗って週5日の通勤をこなしていた。なるべく残業をしないで早い時間に退社し、週末はしっかり休みむことで、以前は仕事に使っていた時間を家族や自分のためにあてる。そうして生活の質的向上をはかった。
しかし週や月に数回の通勤が前提となれば生活の中身そのものが大きく変わる。まず、会社の近くに住む必要がなくなる。趣味がある人なら、そのフィールド近くに住むことも現実的な選択肢となる。
それはつまり、仕事と趣味を毎日のなかに混在させながら暮らせるようになるということだ。

さらに、都心に住居を所有することが、すべての人が目指すべき成功であるともいえなくなる。家購入の予算を都心の一軒に突っ込むことが必ずしも正解ではなく、都心から少し離れた安価な家と趣味のフィールドに近い郊外の家に費やすことも、夢のある暮らし方になるのである。
そう、今は「生き方革命」の真っ只中にある。
問われるのは、これからの時代をどう生きていきたいか。目指す生き方が明確な人であれば暮らし方の選択肢は多様性を増し、日々、「職」と「遊」を楽しみながら暮らすこともできるのだ。
 
柏田テツヲ(KiKi inc.)、PAK OK SUN(CUBE)=写真 前中葉子、宮原友紀=文 小山内 隆=編集・文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。