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2020.06.17

ライフ

ハワイに想いを馳せて。J・J・フローレンスと貴重な資料が語るサーフィンの歴史

今年公開が予定されている映像作品に、2度のワールドチャンピオンに輝いたハワイ出身のサーファー、ジョン・ジョン・フローレンスをメインキャストに据えたものがある。
今年公開が予定されている映像作品に、2度のワールドチャンピオンに輝いたハワイ出身のサーファー、ジョン・ジョン・フローレンスをメインキャストに据えたものがある
© Tai Sing Loo, Bishop Museum Archives
構成もタイトルも未定だが、大筋は彼がタヒチとハワイを往復する旅路。しかも移動手段には48フィートのセーリングヨットが使われた。
このルートは古代のポリネシア人が行き来していて、その過程で両方の地でサーフィンが発展したといわれる。いわば祖先の跡をなぞった形となるのだが、奇しくもオアフ島のビショップミュージアムではサーフィンの歴史を回顧する展覧会「マイ キノヒ マイ」が催されている。
古代ハワイアンが使用していた木製のサーフボードや、近代サーフィンの父、デューク・カハナモクにまつわる貴重品ほか多くの資料が展示され、サーフィンのルーツと進化の過程に触れられる。今年は、今や知らない人はいないサーフィンの起源に触れられる機会が2度訪れるのだ。
ビショップミュージアムでの展覧会は10月25日(日)まで開催。サーフィンの足跡を記す貴重な資料が展示される。
© Bishop Museum
memo
ジョン・ジョン・フローレンスの航海はハワイからタヒチへの復路が残されており、8月にタヒチで開催されるサーフィンの試合を良いタイミングに考えているという。また、ビショップミュージアムでの展覧会は2021年3月まで開催予定。サーフィンの足跡を記す貴重な資料が展示される。
たとえばモノクロの人物写真は1935年にワイキキで撮られた伝説の人、デューク・カハナモク。牧歌的な雰囲気で、海岸には開発の波は届いていないことがわかる。
※新型コロナウイルス感染拡大により、開催期間が変更されている可能性があります。事前にHP等でご確認ください。

小山内 隆=編集・文


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