大海原を航行して環境調査を行うタラ号。
2003年のプロジェクト発足以降、世界中の研究所や権威ある研究機関と協力しながら12の探査プロジェクトを行い、北極と南極を含めた世界60カ国、45万km以上を航海してきた。
収集した膨大なデータをもとにこれまで多くの研究結果を発表してきたが、同号には科学者たちに交じりアーティストも乗船しているところが興味深い。科学的アプローチのみならず、実際に海を感じて創作された作品を発表するなど、感受性も大切にしているのだ。
そして現在、「アートと科学の融合」という視点を活かしたタラ号ポスターコンクールを開催中。6歳から12歳までの児童とその保護者を対象にタラ号のポスターを募集している。
応募はインスタグラムかツイッターへの作品投稿による。最終審査は現代美術家の日比野克彦氏が担い、選ばれた4組には今夏の環境合宿への参加資格が与えられる。奥深く面白い海の世界に触れられることになる。
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海洋科学探索船タラ号のプロジェクトは、フランスのファッションブランド、アニエスベーがメインスポンサーとして支援することから感覚的な表現も大切にする。そして親子ペア4組が招待される注目の環境合宿は8月21日(金)からの1泊を予定。
応募は
特設サイトから。締め切りは6月10日(水)。香川県三豊市の瀬戸内海に浮かぶ美しい離島、粟島が舞台だ。
小山内 隆=編集・文