インドアライフ充実術 Vol.15
2020.04.25
LIFE STYLE

笑いは人間の特権。ドリフから電波少年まで、家篭りを明るくするお笑いDVD選

インドアライフ充実術●何かと外出が厳しい時季だけど、見方を変えればピンチもチャンス。自宅で過ごせる今だからこそできるインドアライフのジュージツジュツをデンジュ。

「人間に許された唯一の特権は笑うことや。笑いながら生きるというのが人間としての証なんや」。

ドラマ『伝説の教師』(日本テレビ系)で松本人志演じる南波次郎が放った言葉である。世界中が困難に直面しているとはいえ、我々はその特権を失ったわけではない。むしろ、今こそ爆笑するときだ。

思い入れのあるお笑い番組は人それぞれだし、世代によっても違うはず。ってことで、今回は年代別に超傑作バラエティ番組を選出。いずれもDVD化されているので、自宅でアゴが外れるほど笑おうぜ!

 

【1970年代】
『ドリフ大爆笑』

『ザ・ドリフターズ結成50周年記念 ドリフ大爆笑』DVD-BOX 9800円、発売元、製作著作:イザワオフィス、販売元:ポニーキャニオン

日本の笑いを語るうえで絶対に欠かせない『ドリフ大爆笑』。「ド・ド・ドリフの大爆笑〜♪」 で始まる番組のテーマ曲は、まだ耳に残っているはずだ。いかりや長介、仲本工事、高木ブー、加藤茶、志村けんからなる「ドリフターズ」は、昭和のお笑い史に間違いなく一時代を築いた。

ここで生み出された数々の名物コントやキャラクターたちは、ときに観客が期待する“ベタな笑い”を提供しつつ、常に新しいものを生み出す気概にも溢れていた。だからこそ、老若男女を問わずに愛されてきたし、今観てもやっぱり面白いのだ。

彼らの足跡と自分の人生を重ねて振り返るもよし、センチメンタルに浸るもよし、でも結局は腹を抱えて笑わせてもらえること間違いなし。

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【1980年】
『オレたちひょうきん族』

『オレたちひょうきん族 THE DVD 1981-1989』DVD-BOX 1万8000円、発売元:フジテレビ映像企画部、販売元:ポニーキャニオン、(C)2009フジテレビジョン

ザ・ドリフターズの超人気番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)が放送されていた土曜20時に合わせてスタートし、ついには視聴率で上回るほどの人気を誇った伝説的お笑い番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)。

当時の漫才ブームで注目を浴びるようになった東西の若手芸人たちを大勢出演させ、主に若者の視聴者から熱烈に受け入れられて下剋上を達成。ビートたけし、明石家さんま、島田紳助、片岡鶴太郎、山田邦子、渡辺正行……などなど、今では考えられないようなメンバーが共演していたのだから面白い。

ビートたけしによる「タケちゃんマン」シリーズは、“強きを助け、弱きを憎む”がキャッチフレーズの正義の味方(?)が毎回敵とじゃれ合う、番組の看板コントだ。怪人のひとりとして登場する「知っとるケ」(明石家さんま)との掛け合いが絶妙で、その軽妙さは今でも語り継がれている。

ほかにもアグレッシブで斬新なコントや企画を連発、その後はバラエティ番組の礎としての地位も築いた。ドリフが“コントの教科書”だとすると、ひょうきん族は想定外のハプニングも面白ければOK!という実験的かつ挑戦的なエンターテインメントショーとして楽しめる。あなたはどっちが好み?

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【1990年代】
①『とんねるずのみなさんのおかげです』

『とんねるずのみなさんのおかげでBOX コンプライアンス』DVD-BOX 3万円、発売元:フジテレビジョン、販売元:ポニーキャニオン、(C)2019フジテレビジョン

『オレたちひょうきん族』が放送終了した理由については、いろいろな噂が囁かれた。そのひとつが『とんねるずのみなさんのおかげです』に若い視聴者が移ってしまったというものだ。番組開始は’88年だが、主に人気を得たのが’90年代だったので、ここでは1990年代に分類する。

それほど当時は絶大な人気を誇り、何と1989年から1994年の6年間にわたってバラエティ番組の年間平均視聴率1位に君臨。毎回のように当時のトップアイドルやミュージシャンなどをゲストに交えたコントを放送し、仮面ノリダーや田村マサカズ、サブ北島などの名物キャラクターの人気も凄まじかった。

’97年からは番組名が『とんねるずのみなさんのおかげでした』に変更。最終的に2018年まで約30年近くも続く長寿番組としてファンに愛された。

 

②『ダウンタウンのごっつええ感じ』

『THE VERY BEST ON AIR of ダウンタウンのごっつええ感じ 1997』1万円、発売元:フジテレビジョン/よしもとミュージック Ⓒ2014 フジテレビジョン/吉本興業

90年代はとんねるずとダウンタウンの時代だったと言っても過言ではないかもしれない。それほどこの2組の人気は突出していた。当時のダウンタウンの看板番組が現在も続く『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』、そして未だに高い人気を誇る『ダウンタウンのごっつええ感じ』である。

数々のコントや対決企画、「ボケましょう」などの体当たり系大喜利企画など、91年の放送開始から97年の終了まで、常に新しく、常に激しい笑いを提供して新時代を築いた。特に「ゴレンジャイ」「キャシー塚本」「トカゲのおっさん」などの人気は凄まじく、大胆でありながら笑いの質は極めてシュールで斬新なものだった。

今田耕司、東野幸治、YOUや篠原涼子など、まだ無名だったレギュラーメンバーの多くがこの番組をきっかけに人気を獲得し、現在も第一線で活躍しているのは誰もが知るところだ。

 

③『電波少年』シリーズ

「電波少年 電波少年 BEST OF BEST 雷波もね!」DVD 2857円、発売中、発売元:バップ ©NTV

斬新、奇抜、破天荒――『電波少年』が残した功績は計り知れない。若手芸人を強引に海外へ送り出してヒッチハイク旅をさせたり、政治家や暴力団、マフィアのボス相手にアポなしロケを決行したりと、激しくて新しい体当たり企画を数多く生み出したこの番組である。

松村邦洋が渋谷や池袋のチーマーを更生させようと試みるも逆にボコボコにされてしまうなど、「体当たり」の極地を極めた企画が盛りだくさん。当時、日本社会党の委員長だった村山富市の眉毛を切ろうと、松村がハサミを持って党本部に乗り込んだことも。そのリアルかつ博打的なチャレンジが多くの視聴者を虜にした。

とりわけ伝説となっているのが、お笑いコンビ「猿岩石」によるユーラシア大陸横断ヒッチハイクの旅。酒に飲まれる破天荒な有吉弘行と、真面目だが天然な森脇和成が数々のハプニングを乗り越えながら前に進んでいく。その様子にはハラハラドキドキさせられるが、本当に苦労が伝わってくるからこそ最後のゴールは異様なまでに感動的であった。

次回は2000年以降のお笑い作品をピックアップ。抱腹絶倒を覚悟せよ!

 

原嶋鉄人=文

# DVD# インドアライフ# お笑い
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