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2020.01.05

ライフ

プラスチックを使わない町づくり 〜Hayama’s Attitude〜

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

今回は「Hayama’s Attitude」

神奈川県・葉山の町長、山梨たかひと氏のことだ。 現在42歳の若き町長のいる葉山は、今年、「はやまクリーンプログラム」を打ち出した。
東京の渋谷で生まれ、キャットストリートを庭に育つ。生粋のシティボーイはしかし、ウインドサーフィンと出会うことでウォーターマンに姿を変えた。神奈川県・葉山の町長、山梨たかひと氏のことだ。
現在42歳の若き町長のいる葉山は、今年、「はやまクリーンプログラム」を打ち出した。プラごみ問題への取り組みを強化するもので、“プラスチックを使わない町”を目指す。
「僕らの世代は生まれたときから何でもある便利な時代を過ごしてきました。消費を礼賛する時代であり、欲しいモノがあれば買い、不要になれば捨ててきました。しかし、もうそのやり方では環境への負荷が大きく、社会は持続しない。次世代がこの自然豊かな葉山を受け継ぐためにも、まず僕らの世代が変わる必要がある。そう思っています」。
幸いにも葉山の町民は意識が高い。良い政策なら“葉山のためになるのだから”と協力を得られやすい。改めて町は住民とつくるものなのだと感謝し、より良い町づくりを志す。
山梨町長のインタビュー全文はコチラで。
memo
「はやまクリーンプログラム」は、公共施設に設置された自動販売機でペットボトル飲料の販売をやめるといった町役場の取り組み、町民らへの協力依頼、民間企業との連携、という3つの柱から成る。きっかけは、昨夏に由比ガ浜に打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの胃から大量のプラスチックごみが見つかったこと。その“クジラからのメッセージ”を受けて、神奈川県が打ち出した「かながわプラごみゼロ宣言」へ賛同したことにある。

熊野淳司=写真 小山内 隆=編集・文


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