死ぬまでに行きたい島の旅●旅先(=非日常)で得るインプットは、男の日常のアウトプットに大きな影響を与える。1981年生まれ、一児の父、オーシャンズ世代ど真ん中のトラベルエディター伊澤慶一さんは、だから今日も旅に出る。連載「度々、旅。」の4シリーズ目は、死ぬまでに一度は行きたい、ヨーロッパの島の旅。
イタリア、ギリシャの次はクロアチアの島々を紹介したいと思います。
中央ヨーロッパに位置するクロアチアですが、イタリアとはアドリア海を挟んだ向かい側に、ギリシャからはイオニア海を北上した先にあり、両国に負けず劣らず素晴らしい島々を抱えています。大小あわせるとその数は1000以上!
ただ、人が住む有人島は50程度で、そのうち観光で人気なのはフヴァル島、ビシェボ島、ブラチ島、ヴィス島などです。島巡りの拠点にふさわしいのは、クロアチア第二の都市・スプリット。旧市街全体が世界遺産に登録されており、夏は世界中からの観光客でにぎわいます。
クロアチアの首都・ザグレブからスプリットまでは、鉄道(夜行列車)、バス、飛行機など、さまざまな移動手段があります。また、ヨーロッパ主要都市からも直行便が就航しています。
スプリットは見どころが多いものの、主要スポットはコンパクトにまとまっており、「ディオクレティアヌス宮殿」や「銀の門」、街を一望できる「大聖堂の塔(鐘楼)」などは、1日あれば巡ることが可能です。ただ、ツアーで周辺の島巡りをするとなると、参加できるのは1日1ツアーが限度なので、何泊か時間を確保しておきたいものです。
地図からも、南側に多くの島々が点在しているのがわかると思います。
スプリットの港からは多くのツアーが出発しており、空席があればその場でチケット購入が可能。ただ夏場のトップシーズンは予約で満席のこともあるので、事前にWEBで予約するか、前日までに空き状況を確認して事前購入しておくことをおすすめします。
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