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2019.08.08

あそぶ

新潟にある日本で唯一の「雪のコンビニ」で、真夏に真冬を体感!


夏本番。長かった梅雨の影響もあって、外で遊びたい欲は最高潮。ってことで、今年はどこで、何して遊ぶ? オーシャンズがオススメする「夏休み満喫ガイド」。


夏のうだるような暑さのなか、お盆休みがやってくる。家族が発する「どこか連れてけ」オーラに応えたいけど、どこも暑くて気が進まない……って人でも出かけたくなるひんやりスポット「雪むろコンビニ」をご存知だろうか。



新潟県上越市のキューピッドバレイスキー場にある「雪むろコンビニ」は、まさかの“雪”でできた夏季限定のコンビニで、今年でオープンから8年を数える。

豪雪地帯という土地柄を生かし、10年前に夏場のスキー場施設用に作られた、1500トンもの雪を格納できる雪室(ゆきむろ)冷房施設。本来は裏方的存在だったが、全国的に電力不足に陥った2011年の東日本大震災をキッカケに、「省エネ度抜群の雪室冷房をみんなに知ってほしい」との思いから、夏季限定の「雪むろコンビニ」をオープンさせた。

味噌や塩もあるから、そのまま齧ることもできる。


このコンビニ内の気温は1度〜5度。夏服で店内をウロウロするだけでクールダウンできる。というか、むしろ寒い。

雪は2月までに降り積もったものを雪室で貯蔵して使用しているというが、「さすがに何もせずにこの雪を保存するのは無理でしょ。冷房も少しは使っていますよね?」とスタッフの方に伺うと、なんと天然の雪の力だけでこの雪量と気温を保っているとのこと。おみそれしました!

温度計は1度を指している。


コンビニでは、新潟津南高原名産の雪下人参など、地元の採れたて野菜やフルーツが販売されている。ヒエッヒエのトマトやきゅうりは、購入後すぐに炎天下の駐車場なんかで齧りつくとまた一段と美味く感じるはず。水分補給にももってこいだ。



コンビニらしくドリンクも充実しているので、雪の力でキンッキンに冷えたジュースや缶コーヒー(運転さえしなければビールも最高だ)で、帰りの車内でもしっかり涼をとろう。

クールシェアで「ひと涼み」が重視される今の時代、その最先端をいく「雪むろコンビニ」は存在だけでも知っておきたいところ。近場には「日本一うまいところてん」もあるので、ここで舌鼓を打つのも一興だ。上越エリアに向かう際には、セットでチェックを。

 

[店舗詳細]
雪室コンビニ「レルひや」
住所:新潟県上越市安塚区須川4820番地
電話:025-593-2041
時間:9:00~15:30
※今年の営業は8月10日〜15日、17日、18日まで

横尾有紀=文

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