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2019.07.27

ライフ

シアトルのAmazon本社に潜入したら、未来のライフスタイルが見えてきた


未来世紀シアトル●旅先(=非日常)で得るインプットは、男の日常のアウトプットに大きな影響を与える。1981年生まれ、一児の父、オーシャンズ世代ど真ん中のトラベルエディター伊澤慶一さんは、だから今日も旅に出る。連載「度々、旅。」の1回目、目的地はアメリカ・シアトルだ。


第1回「シアトルのスタバで散財日記」を読む。

シアトルに来たらスターバックスと同じくらい訪れてほしいのが、Amazon(アマゾン)関連施設。シアトルは世界的大企業Amazonの城下町的な存在で、Amazonでの仕事に従事している人たち=アマゾニアンがたくさん生活しています。

シアトルは世界的大企業Amazonの城下町的な存在で、アマゾンでの仕事に従事している人たち=アマゾニアンがたくさん生活しています。

そんな彼らのオフィスに潜入すると、クリエイティビティを最大限引き出すための心地よいワークスタイルや、最新テクノロジーを結集させた未来のライフスタイルが見えてきました。

 

Amazonの根幹を成す奇妙なドームの中身


ひときわ目を引くのが、まるで宇宙船のような球体型のオフィス「Amazon spheres(アマゾン・スフィア)」です。

Amazon本社のあるサウス・レイク・ユニオン地区は、もともとは倉庫が立ち並ぶ工業地帯でしたが、Amazonが本社を移転してからこの10年間で劇的な進化を遂げました。Amazonのオフィスがいくつも建ち並び、さらに周辺には新社屋ビルの建設が次々進行。そんななかでも、ひときわ目を引くのが、まるで宇宙船のような球体型のオフィス「Amazon spheres(アマゾン・スフィア)」です。

実はAmazonは、月に2回、スフィアを含めたオフィスを公開(ホームページより要予約)しています。

こちらのスフィア(球体の意味)、通常は一般公開されておらず、「アンダーストーリー」と呼ばれる展示室のみが無料で見ることができます。

ここではオフィスの建築模型や、社屋発展の歴史などが紹介されています。しかし、ここだけではAmazonを見学したとはいえません。実はAmazonは、月に2回、スフィアを含めたオフィスを公開(ホームページより要予約)しています。せっかくシアトルに行くのであれば旅程をそのタイミングに合わせ、事前予約のうえ、ぜひオフィス見学をしてほしいと思います。

ではさっそく、潜入しましょう。

 

Amazonのオフィスは、本当にアマゾンだった


生い茂るまさにジャングルのような光景……こちらが先ほど紹介した、ドーム型オフィス、スフィアの内部。建物内には、世界中から集められた約400種類、約4万本の植物が人工的に生育されており、まるで植物園のような環境。

Amazonのオフィスは、本当にアマゾンだった 苔むすオフィス。風情あります。


ジャングルなめの仕事風景。


球体は内部で繋がり4階構造になっており、中に入ってみると、外観で見るより広く感じます。生い茂る植物の合間には、バランスよく会議スペースや作業スペースが置かれ、この日も多くのアマゾニアンたちが思い思いに働く光景を目にすることができました。

Amazonの社員は新たなクリエイティビティを発揮し、仕事に還元するという試み。 柱に巻き付いた植物ももちろん本物。


気温や湿度が調整され、人間と植物が共生しやすい環境を保つ。そして自然に囲まれたワークスペースで、Amazonの社員は新たなクリエイティビティを発揮し、仕事に還元するという試み。



実際、シアトルの人たちは、すぐ近くに森や湖に囲まれているというのもあり、アウトドアのアクティビティが大好きで、みんな自然との距離感を非常に大事にしています。まさにAmazonの取り組みも、都心のど真ん中に自然界と同じ環境を作り出し、シアトルらしい快適な環境を創出したというわけです。



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