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2019.04.27

あそぶ

「きっかけは車中泊」カーショップオーナーがソロキャンプにハマった理由

アウトドアがかつてないほどに関心を集め、第2次キャンプブームの到来とも言われている。そんななか、ファミリーキャンプには飽き足らず、ソロキャンプを楽しむ男たちが、少しずつ増えているようだ。
なぜ、彼らはあえてひとりになり、どのように楽しんでいるのだろう?ソロキャンプの達人にその魅力を訊いた。
カーショップオーナー 田島直哉さん(41歳)
ソロキャンプ歴:3年
1977年生まれ、長崎県出身。輸入車を中心としたクルマの販売とスタイリングを手掛けるカーショップ、Cardrobe!代表。以前はビームスに勤務。アパレルを通じて磨かれたセンスが車の分野にも発揮され、センスのいい車を求める人が後を絶たない。
 

旅を最大限に楽しむためにソロキャンプを始めました

車はライフスタイルを彩るファッションの一部というコンセプトで、カースタイリングを手掛けているCardrobe!の田島さんは、車中泊歴23年のベテランだ。大好きな車で一夜を過ごすには「車内で眠るために、揃える荷物は必要最低限にしてコンパクトにまとめたいですね」。
だが、車中泊以上に自然を楽しめるのは、やはりキャンプ泊。車内より広々と眠れて疲れが取れるというメリットもあり、田島さんの装備にはいつしかテントも加わり、本格的なソロキャンプが始まった。
昨年も長い休みを取り、各地を転々としながら高知県の四万十川の河川敷へ。この旅では自転車を載せて出かけたが、サーフィン好きでもある田島さんは、ボードを載せてソロキャンプへ赴くことも。料理は各地で手に入れたローカル食材を使うことが多い。
「ミニマルな装備だとキャンプの設営や撤収が早い。つまり、のんびり寛ぐ時間が長く取れるんです」。
余裕があれば、山でトレッキングを楽しんだり、サーフボードとともに海へ出たり、ご当地グルメの食べ歩きも大きな楽しみだ。
神奈川県・道志のキャンプ場での写真。クルマの脇にタープを張り、日陰を作りつつ、雨が降っても過ごしやすいように工夫した。関東近辺では、山梨県の西湖などもお気に入り。
「装備はできるだけミニマルにしながらも、旅を最大限に楽しむことが僕のテーマ。食事は外で取ることが多く、ただ寝るだけになってしまうホテルや旅館はコスト面でも不要になりました。風呂問題は日帰り温泉を見つけて解決できます。予算を決め、贅沢したいところを充実させるために何を削ぎ落とすか。そのひとつの答えがソロキャンプでした」。
 
高橋庄太郎=文 川瀬拓郎=編集・文


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