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2019.04.23

ライフ

サーファーの人生観は未来志向 〜Just Paddle Out 〜

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

今回は「Just Paddle Out 」

サーファーの人生観は未来志向
人の一生は80年だとか100年だと言われるが人生は毎日の積み重ね。今から終幕をきれいに思い描き、エンディングに向かいすべてを整えていくことは難しい。特にサーファーは未来志向。今日の波は今日のこと。よほど波が良ければ数日はニヤニヤして暮らせるが、やがて明日の波を夢見るようになる。
思えば10代の頃がそうだった。海辺のボーイズなどは特にそう。学校があっても、朝や夕、来る日も来る日もパドルアウトすることだけを楽しんだ。そうして波とともに40代まで生きてきたビッグボーイは少なくない。
いや、40代どころか、「この前フィリピンに行ってきたんだ。いい波だったよ。次はまたパラオに行きたいな。いい波なんだよな」と言って微笑んだのは70歳の大先輩だ。子を3人育て上げ、今も海の近くに住んでいい波に乗る現役サーファー。少しも少年性を失っていない姿に触れると、「そろそろ人生の折り返し」なんていう言葉は、なんのこっちゃ、と思えてくる。
memo
「簡単なトレーニングやサプリなどで身体をケアし、怪我をしたら働けないので就業不能保険に加入してるよ。とことんサーフィンして、人生は楽しんでいかないとね」。そう言ったのは、とあるサーフガイド。サーフィンへの愛情が高じ、より良い波へ案内するサービスを生業としている。
聞けば3月となって、陽気のいい日には海への人出が増えているとか。不安定な天候が続く日々にあっても海日和がちらほら。くれぐれも出遅れないようにご注意を。

Char=写真 小山内 隆=編集・文


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