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2019.03.04

ライフ

「投資する価値あり」なアートな個性派チェアで自宅改造計画

デンマークで生まれ、欧米でもブームになっている「ヒュッゲ」という価値観。居心地のいい空間と時間、またそれらを作ることで得られる幸福感を指す。本場デンマークの「ヒュッゲ」は、お気に入りのイス探しから始まるらしい。

「モーイ」のチャールストン

「モーイ」のチャールストン
149万円/トーヨーキッチンスタイル 03-6438-1040
伝統的なソファスタイルのひとつであるウィンチェスターをおっ立てて、スーパーハイバックのラウンジチェアに。こんな荒唐無稽なことをしたのは、異端児と呼ばれる世界的デザイナー、マルセル・ワンダース。彼が実家にあるソファに寝転んだところあまりに心地良く、このアイデアが閃いたのだそうだ。寛ぎの時間を与えてくれるだけでなく、クリエイティビティも刺激してくれる一脚。
 

「ボクジャ」のイームズ ア ラ ボクジャ

「ボクジャ」のイームズ ア ラ ボクジャ
159万7000円/トーヨーキッチンスタイル 03-6438-1040
中東レバノンの女性2人組デザインユニット、ボクジャが、イームズの名作ラウンジチェアを大胆にアレンジ。オリジナルのクラシカルなイメージから一転、ポップなラウンジチェアへと変貌させた。シルクロードに伝わる手織物を使って彼女たちが1点1点リメイクしているため、世界にひとつだけのイスになる。価格はスゴイけど、まさにそれは座れるアート作品。座っているうちにプレミアが付くかも!?
 

「ポルトロノーヴァ」のジョー

「ポルトロノーヴァ」のジョー
150万円/メトロクス 03-5777-5866
この巨大なグローブは、マリリン・モンローの2番目の夫で、1930〜’40年代に活躍した大リーグの人気選手、ジョー・ディマジオのグローブからインスピレーションを得た作品。昔のグローブはいたってシンプルな作りだったとはいえ、紐通しや、指の股のボールポケットなどのディテールを細かく再現している。ユニークな見た目もさることながら、本牛革の柔らかな肌触りと、自分が白球になったようなホールド感が心地良い。
 

「イデー」の彩りイス

「イデー」の彩りイス
10万9000円/イデーショップ 自由が丘店 03-5701-7555
「芸術は爆発だ!」のCMフレーズが懐かしい、岡本太郎。東京・南青山にある岡本太郎記念館の隣には、かつてイデーショップがあった。岡本太郎と親交が深いイデーには彼がデザインした家具がいくつかある。なかでも最もコンセプチュアルなのが、フレームをキャンバスに見立て、付属の10色の紐を自由に巻きつけて完成させるチェア。紐の間隔や張り具合、色合わせは自分次第だ。
 

「クエロ」のBKFチェア

「クエロ」のBKFチェア
13万8000円/メトロクス 03-5777-5866
アメリカで1940〜’50年代に爆発的に人気を博し、ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品にもなっている「BKFチェア」(別名バタフライチェア)。ゆったり寛げるラウンジチェアながら持ち運びが楽にでき、日中は窓に向けて外を眺め、夜はモニターに向けて趣味の時間を楽しむ、なんて使い方も可能だ。シートに使用されている厚手のベジタブルタンニンレザーは使い込むほどに味が出る、エイジングが楽しみなマテリアル。
 

「ヤマカワラタン」のハンギングエッグチェア

「ヤマカワラタン」のハンギングエッグチェア
本体16万円、スタンド12万円/ともにヤマカワラタンジャパン 03-5758-2577
北欧のモダンアートを代表するデンマークの女性デザイナー、ナナ・ディッツェルによって1957年に発表。体もすっぽりとホールドしてくれるラタン製の揺りかごは(ラタンの編み込みはもちろん手作業!)、得も言われぬ浮遊感でうたた寝するのに最高のスペースだ。写真のように別売りスタンドを使用すれば、天井に穴を開けて吊り下げなくても設置できる。
 
山田秀隆=写真 窪川勝哉=スタイリング 押条良太(押条事務所)=編集・文


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