左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.64
2019.01.28
LIFE STYLE

まるでスパイグッズ。密かに通話やメッセージ発信できる指輪型端末

オリー装着

颯爽と歩きながら携帯電話片手に商談するビジネスマンが憧れの的だったのは、すでに遠い昔のこと。いまや「歩きスマホ」と言えば、誰もが顔をしかめる迷惑行為となっているわけだが、バリバリと働く男ならたとえ歩行中であっても、メールや電話の着信に対応せざるを得ない場面がきっとあるはずだ。

そこでオススメしたいのが、Origami Labs(オリガミラボ)が開発したスマートリング「ORII(オリー)」(実勢価格/約2万5000円)。スマートフォンを触ることなく、電話の応対はもちろん各種テキストメッセージのやり取りなどもできる便利なガジェットである。

 

意外とクリア。骨伝導スピーカーにより耳に直接音が伝わる

スマートフォンを触らずに、電話やテキストメッセージのやり取りができるデバイスと言えば、Apple Watch(アップルウォッチ)のようなスマートウォッチを連想する人が多いかもしれない。また、ハンズフリーで電話の応対ができるデバイスとして、すでにBluetooth接続のマイク付きイヤホンを活用している人もいるだろう。

今回体験したオリーは、機能的にみればスマートウォッチとマイク付きイヤホンの中間にあたる存在と言える。写真を見ればわかるように、最大の特徴は指輪型のデバイスであること。スマートウォッチのようにモニタは搭載されておらず、振動と音声によってコミュニケーションをとる仕組みになっている。

オリー装着

形状だけでなく、使い方も非常にユニークだ。オリーには骨伝導スピーカーが搭載されており、リングをはめた指を耳にあてることで、内耳に音声を直接伝えるのである。

オリーで会話

初めのうちは、指をあてる位置調整に戸惑ったものの、慣れてしまえば予想以上にクリアな音声が伝わってきた。

オリー

リングには着信に応答する操作などに用いるボタンや、発声をひろうマイクも搭載されているので、スマートフォンを取り出さずに電話の応対ができるというわけだ。ノイズキャンセリング効果もあるようなので、スマートフォンやイヤホンに比べ、騒がしい環境下でも聞き取りやすいように感じた。

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メッセージの読み上げのほか、Siriの操作も指輪から可能

Siri やGoogleアシスタントに対応しているので、天気や予定の確認といった操作を、オリーだけで行えるようになっているのも便利なところ。SMSやLINEといったメッセージアプリとも連携が可能で、新着メッセージを読み上げてくれたりもする。

オリーのスマホ操作画面

ちなみに、オリーでSiriやGoogleアシスタントを呼び出した結果は、スマートフォンの画面にも表示される。また、テキスト読み上げや通知は、現時点では一部のアプリに限られているようだ。

使用可能時間は、連続通話で約1時間、待機状態で約45時間とのこと。ケースを兼ねた付属の充電器を使い、1時間程度で充電が完了する。

オリーの充電の様子

充電器のカバーに当たる部分を外すとオリーがカバーにくっつき、指への装着が簡単になるなど、充電器自体にもちょっとした工夫がこらされているのも面白いところだ。

オリー

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スパイグッズに憧れた世代なら手に入れる価値は十分あり⁉

歩きスマホの防止に役立つのはもちろん、骨伝導スピーカーなので周囲への音漏れがほとんどなくマイクも高性能なため、会話の内容を周囲に知られるリスクが少ない点は、オリーの大きなメリットと言えるだろう。特にビジネス用途としては、なかなか重宝するのではないだろうか。

使用する際の注意点としては、骨伝導スピーカーのため、リングが指にしっかりフィットしていないと、音がよく聞こえないところ。そのため、オリーにはサイズが異なるリングパーツが複数用意されており、自分にあったリングに付け替えできるようになっている。

オリーの指輪部分

ドライバーも付属しており、付け替え作業は簡単なのだが、ネジが極小のため、作業する際には紛失に十分気を付けたいところ。実際、筆者はネジの捜索に1時間ほど費やしてしまった。

オリー指輪つける

約2万5000円という価格は、ミドルレンジのマイク付きイヤホンや低価格帯のスマートウォッチに匹敵するため、正直オリーよりもそちらのアイテムに魅力を感じる人がいるかもしれない。しかし、スマートウォッチやマイク付きイヤホンでは得られない魅力が、オリーにはある。

それは、いかにも「スパイグッズ」っぽいということ。この写真を見て、オリーで電話やSiriの操作をしているとすぐにわかる人は、ほぼいないはずだ(鶴田浩二の物まねをしている人、と誤解する人はいるかもしれないが)。

オリーで会話をする

実際、先ほども書いたように会話内容を周囲に知られるリスクが低い設計になっているので、まさにスパイ感覚で活用することもできるはず。ジェームズ・ボンドやイーサン・ハントに憧れたことがあるオッサンなら、手を出してみる価値は十分にあるのではないだろうか。

石井敏郎=文

# IT# オリー# ガジェット# 指輪型
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