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2019.01.22

ライフ

熱狂冷めやらぬウェーブプール時代 〜The Latest Wave Pool〜

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

今回は「The Latest Wave Pool」

クイーンズランド州に誕生した人工波を使ったサーフィン用プール「サーフ・レイクス」。
ここに来て人工的な造波装置を使ったサーフィン用プールが続々と誕生している。新しい産声はオーストラリアから届いた。クイーンズランド州にある小さな町ヤプーンに誕生した「サーフ・レイクス」だ。
波を生み出すのはプール中央に備えられた建造物。重さ1000tに及ぶそれが水面に“ドーン!”と落ちたときに生まれた波紋が波に変わっていくのである。コンセプトはとてもシンプルだが、生み出す波数は1時間でおよそ2400本というのだから、ポテンシャルは驚異的といえる。
ちなみにカリフォルニアに誕生した、11度の世界タイトル保持者、ケリー・スレーターが開発に携わった「サーフ・ランチ」が生み出すのは1時間に15本の波。長くライディングできる波がひとつの方向にのみ発生するためだが、「サーフ・レイクス」ではより短い波を4つの方向へ同時に発生させることで稼働力を向上させた。開発には元世界チャンピオンが携わっている。波質も上々なのだ。
memo
長さ200×幅150mのプールで、一度に4方向に波を生む「サーフ・レイクス」は、ビギナーからエキスパートまで5つのレベルの波を作り出せる。開発にあたっては、世界的な名シェイパーのネブ・ハイマンをアドバイザーに、元世界チャンピオンのマーク・オクルーポ、バートン・リンチらがアンバサダーとして参画した。ヤプーンにあるのはテスト目的の施設。商業施設としては、カリフォルニア、スペイン、ロンドン、ブラジルなどで計画が進行中という。

SURF LAKES=写真 小山内 隆=編集・文


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