信頼の置けるブランドの信頼の置ける定番を贈られれば、問答無用にうれしい。しかもそれが、アップデートされてひと味違うものになっていたら、なおうれしい。
そんな視点で、形やモチーフは誰もが知っているけど“ちょっと違うヤツ”をピックアップ。定番が持つ安定感に特別感が加わったこんなの、最高じゃないか!
永遠の野球少年たちに捧ぐMLBとGGパターンの共演
「グッチ」のバックパックとポーチ
ニューヨーク・ヤンキースのキャップを愛用するブランドのクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレが実現させた話題作。
ともにGGパターンをあしらった肉厚なキャンバス素材を使用し、ポーチにはヤンキース、バックパックにはロサンゼルス・エンゼルスのロゴを分厚いエンブロイダリーで配置、誰もが知ってるパターンがスペシャル仕様に生まれ変わった。収納豊富なバックパックはPC用コンパートメントも装備し、使い勝手の良さも出色。
40年余を経てなお斬新な名作デザインの限定色
「ブルガリ」の腕時計
時計史にその名を残す「ブルガリ・ブルガリ」。1975年に生まれたファーストモデルは、限られた100人のVIPへの贈答品だったという。
帝政ローマ時代のコインにインスパイアされ、ベゼルにブルガリロゴを刻印したデザインは瞬く間に話題をさらい、’77年にダブルロゴにアレンジされて一般販売。たちまちベストセラーとなった。
こちらはアジア限定の新作で、シルバーカラーとブラックダイヤルのコントラストが美しい。いつものカジュアルをぐっと大人に見せるパートナーとなってくれるはずだ。
海を愛する男の日常を彩る本当の贅沢ってこういうこと
「フレッド」のブレスレット
2016年、創業80周年を記念して新たに加わったコレクション「8°0(エイト デグリー ゼロ)」。日本では末広がりでおめでたいとされ、永遠のシンボルを想起させる数字の「8」がモチーフだ。
南仏の海からインスパイアされたデザインを得意とするフレッドらしくノーブルなブルーを基調としたコチラは、ホワイトゴールドのバックルにあしらったパヴェダイヤとブルーサファイアが眩い。2018年12月1日の銀座本店の移転オープンを記念した逸品で、シリアルナンバー入りというオマケ付き。まさに「今しか手に入らない定番」なのだ。
どこか懐かしい、けど新しい、KAWSのアイデアがたまらない
「ディオール オム」のトートバッグとボディバッグ
アイコンのBee(蜂)とブランド名をポップにアレンジした逸品。手掛けたのはメンズのアーティスティック ディレクターに就任したキム・ジョーンズだ。
この蜂の目、どこかで見たような……と思ったあなたは鋭い! 実はグラフィティアーティストのKAWSを迎えた特別仕様である。ともにコットンナイロンのキャンバス地を使い、ロゴ回りにはラバーのトリミングを施した。普段使いしやすいデザインだから、毎日のようにお世話になりそうだ。
このローファー、一足で2度オイシイのである
「サルヴァトーレ フェラガモ」のローファー
エレガントな女性の靴というイメージがあるフェラガモだが、大人の男の遊び心に応えるシューズも充実している。こちらは、ヌバックレザーをファブリックのように仕上げたアッパーに、肉厚なラバーソールを合わせた今秋登場の新定番。
ブランドらしさと大人の貫禄を放つお馴染みの「ガンチーニ」バックルはリバーシブル仕様で、裏返すことでシャイニーとマットという異なる質感が楽しめる。つまり、2度オイシイ一足というわけだ。
今こそ手に入れたい名作ペンダントトップ
「クロムハーツ」のネックレス
ネックレスのモチーフは数多あるけれど、オーシャンズ世代にとって特別なのはメダルモチーフではなかろうか。あのクロムハーツにも“名作”とされる「エンジェルメダル」モチーフのチャームがある。
そのラインナップはシルバー、K22、K22×シルバーが揃い、エレガンスとラグジュアリーをカジュアルに昇華するブランドらしさが詰まっている。表面には美しい装飾が施され、裏面には「CHプラスモチーフ」を配した名作を今こそ。
伝統を現代に甦らせる2つのモダンな感性
「ベルルッティ」のウォレットとカードケース
今でこそ珍しくないグラデーションレザーだが、その本家こそベルルッティ。原皮の選定と鞣し、仕上げにいたるまでを熟練した職人が手掛ける門外不出の技法の美しさは他の追随を許さない。
その伝統を今季は白いレザーで切り替え、ひと味違う雰囲気で味わえる。使い勝手のいいロングウォレットは、縫い合わせによる幾何学的なデザインが秀逸。そしてブランドのアイコン「スクリットカリグラフィー」をあしらったカードケースは、定番の相乗効果でさらに我々を満たすのだ。
もしかしたら家宝になる?世界一有名な“90歳”のオブジェ
「スワロフスキー・ホーム」のオブジェ
これまで世界中の人気キャラクターを美しいクリスタルの造形で立体化してきたスワロフスキー。なかでもミッキーマウスはコレクターも多い代表作だ。
そんなミッキーの生誕90周年を迎えた今年、ブルーの風船を手にしたスペシャルモデルが登場した。アニバーサリーイヤー生まれのコチラは、10年、20年と時が経つほどに価値が感じられるはず。“90歳のミッキー”には今しか会えないと思ったら、手にせずにはいられない!?
女性の本音から導く!贈って正解なブランドアイテムって?
ブランドがもたらしてくれる満足感はもはや語るまでもなし。俺たちがもらうなら、という視点で「ひと味違う定番」を集めたのが本コーナーだったが、逆に、女性にブランドアイテムを贈るとしたら何がベストなのか?
未婚、既婚、子持ちなどなど、さまざまな立場の女性に直撃取材して見えてきた
「贈られてうれしいブランド物」はコレだ! 清水健吾=写真 松田有記、稲田一生=スタイリング いくら直幸=文 長谷川茂雄=編集