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2018.08.14

ライフ

【250文字読書感想文】お盆の気分転換にすすめたいオッサン的課題図書

あっという間に過ぎ去った2018年上半期で、37.5歳が読むべき、観るべき、聴いとくべき「本、映画、CD」を一気におさらい。楽しめカルチャー! 楽しめ夏休み!
書類の山から解放された休暇だから、文字とにらめっこは気が進まない。そこで肩を張らずに読めるガイドブックやエッセイを集めたみた。これならタメになるうえに、リフレッシュにも最適だ。

東京で堪能できる、外国人も認める母国の味
『ソウルフード探訪 東京で見つけた異国の味』

中川明紀 著/平凡社 1600円
各国出身の人が認めるソウルフードまでが味わえる、なんとも食への懐が深い街・東京の一片が本書では綴られる。インド人が食べる「味噌汁」って? モンゴル人の力の源になっている食べ物とは? 思わず故郷を思い出す愛すべきB級グルメから母の味までをエッセイとして紹介。ショップ情報も掲載されているため、実際に使える1冊になっている。

オバマ前米国大統領による名演説誕生の秘話の数々
『24歳の僕が、オバマ大統領のスピーチライターに?!』

デビッド・リット 著/山田美明 訳/光文社 2000円
弱冠24歳でアメリカ大統領がスピーチする内容を書いてきた著者による話題の自伝的作品。本書では、ジョーク担当としてユーモアたっぷりの名演説を手掛けてきた舞台裏が描かれる。ジョークのわかる大統領の人間味や、上司に原稿を真っ赤に修正される著者の姿など、聞く人の人生観を揺るがす魅力を放った名演説の背後には、多くの物語があった。

 ファッションに疎くても、お洒落になるのは簡単だ
『仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている。』

山本晃弘 著/クロスメディア・パブリッシング1380円
仕事ができればファッションは関係ないなんて考え方は通用しない。着こなしへの気配りがビジネスにプラスとなる時代が今なのだ。そして、お洒落への最短ルートは、いくつかのルールを覚えることにある。そのルールを指南するのは、男性ファッション誌を30年間つくってきた現役編集者。新人には心構えを、古参には今さら聞けない話が詰まっている。

お金にまつわる常識を疑い新しい思考を提案する1冊
『お父さんの「こづかい」は減らすな!
お金と時間から自由になるための“やってはいけない12カ条”』

泉 正人 著/朝日新聞出版 990円
目先の小さな損得にこだわるか、長期的な視野に立って物事を考えられるか。どちらに立ち位置を取るかによって、お金の考え方はがらりと変わる。「住宅ローンは利息があるから早く完済すべきだ」「税金の支払いを少なくするため節税は積極的に」といった、よく耳にする事柄について一石を投じる本書。お金に困らない人になるための指南書として、ぜひ。

本をテーマに語り合う人気ラジオ番組が書籍化!
『BOOK BAR お好みの本、あります。』

杏、大倉眞一郎 共著/新潮社 1500円
土曜の22時。J-WAVEから流れる10年続く人気ラジオ番組「BOOK BAR」が書籍化。女優・杏と旅人・大倉眞一郎の2人が本を紹介する同番組で、これまで紹介してきた書物はおよそ1000冊あまり。その中から厳選した50冊を紹介する。小説、ノンフィクション、絵本、マンガ……。ユニークな魅力たっぷりのセレクトに、思わず読んでみたくなる。
 
甘利美緒、大内ゆみ、小山内 隆=文


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