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2018.07.25

ライフ

定年後「40年間終わった人」にならないために40代が考えるべきこと

当記事は、「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちらから。
「人生100年時代」が到来したら「アラ還」や「アラフィフ」世代よりも、若い世代のほうが大変かもしれない(Graphs/PIXTA)
こんなサラリーマン川柳があるのだそうだ。
定年後 犬も迷惑 5度目の散歩
動物好きの人に聞くと、犬という生き物はそれほど水分を取らなくても良いらしい。だから1日中、家に居る場合には、トイレの必要はほとんどない。
ところが散歩に連れ出すと、犬の当然の習性として「マーキング」をすることになる。すなわち電信柱ごとに「お印」をつけようとする。それを1日に5回も連れ出そうとすると、いよいよ出るものも出なくなってしまう。ゆえに犬も非常に迷惑、なのだそうである。

定年後に働くのは何のため?

「ぬれ落ち葉」亭主としては、家で奥さんに邪険にされるくらいは想定の範囲内だが、飼い犬にまで嫌がられるとなるといよいよ居場所がない。最近の映画『終わった人』には、大手銀行を退職したサラリーマン役を演じる舘ひろしが、「定年って生前葬だな」とつぶやくシーンがある。
やむなく舘ひろしはジムへ行き、図書館へ行き、公園へ行くなどして暇をつぶすのであるが、お後がどうなるかはご覧になってからのお楽しみとしておこう。「奥様が黒木瞳なんだからいいじゃないですか」、という私情はここではさておく。
明治安田生活福祉研究所の調査によれば、定年前の50~64歳の正社員のうち約8割の人が、定年後も「働きたい」と希望しているとのこと(7月17日、日本経済新聞)。
働きたい理由を尋ねると、「日々の生計維持のため」が最多となるのだけれども、年を取るにつれて「生活のハリ・生きがい」の比率が上がるのだそうだ。まあ、自分自身がその世代に属する筆者としても、これは実感するところである。というか、最近は同世代人が集まって飲むと、「定年後どうするか」という話ばっかりだからなあ。


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