SEAWARD TRIP Vol.30
2018.04.16
LIFE STYLE

アフターサーフも満たす旅先へ 〜Surf and More〜

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

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今回は「Surf and More」

サーフトリップには大きく2種類ある。1つは、ひたすら波だけを求める合宿の類い。好例の目的地が波の宝庫、バリ島だ。もう1つが、サーフィン以外の物事も重視するもの。多彩なカルチャーが共存するカリフォルニアへの旅などが当てはまる。そして日本には後者のデスティネーションが多くある。ここに紹介する秋田は東北屈指の波が立つ場所。本格的なサーフシーズンとなる冬を中心に、通年で波に期待が持てる。

一方、海から離れても好奇心をくすぐる要素に事欠かない。登山やトレッキングは、出羽富士と呼ばれる名峰・鳥海山、花の名山として知られる秋田駒ヶ岳をはじめとした山々で楽しめ、また鳥海山では、春先までバックカントリーのスノーボード&スキーが堪能できる。さらに秋田は美酒王国であり、海上がりの酒蔵めぐりはこの土地ならではの楽しみ。スペインが誇る海辺にある美食の街サンセバスチャンのように、日本屈指の質を、波と食で味わえるのだ。

サーフィンに高難度テクニックのエアリアルを持ち込んだパイオニア、クリスチャン・フレッチャーの母ディビは、かつて「サーファーなら旅先でミュージアムくらい行きなさい」と言った。

波のことばかり考えるのではなく、広く世に目を向け、波の上で表現しなさいと言ったのだ。自身がアーティストとして活動するゆえの言葉でもある。が、旅は人としての見識を広める格好の手段。サーフィンの旅先にも、さまざまなインスピレーションを得られる場所はある。

高橋賢勇=写真 小山内 隆=編集・文

# seaward# サーフィン
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