なにも、部屋全体を模様替えする必要はない。我が家の印象はちょっとしたことでガラリと変えられるから。
例えばこんな“インスタント”な、個性あふれる面々をポイント使い。どれもオリジナリティ&インパクトがあって、“我が家の気分転換”に効果は絶大だ。
「ラスヴィット」のライト
手吹きクリスタルでシャンデリアのアウトラインを象った、シンプルでありながらアバンギャルドなシェードが目を惹くライト。2007年にチェコで生まれたメーカー作。「ネバーエンディンググローリー」という作品名も優雅。
「チャールズ&レイ・イームズ」のパーテーション
1940年代のものながらかなり良好なコンディションを保っているピースで、さらに商品化前のプロトモデルというから驚き。大人の男性ほどの高さがあり、波打つプライウッドは迫力すら感じさせる。価格は300万円ほどだが、店主と要相談とのこと。そんなやり取りも経て手に入れれば思い入れもひとしお。
「山内染色工房」の暖簾
青の濃淡で表現されているのは、波のよう……だが、その名も「3」と銘打たれた暖簾だから面白い。ほかにも、さまざまな文字を染めで表現した1枚を手掛けるのは浜松の染色家だ。
「パスザバトン」のオブジェ
なんでリビングの壁に? と思っていた頃もあった、鹿のハンティングトロフィー。でも、確かに飾ってあったら一気に目を奪われる。インパクトNo.1の“インスタントなヤツ”に認定⁉︎
「タリアセン」のライト
建築家のフランク・ロイド・ライトが生んだ傑作照明が、彼の生誕150周年記念仕様に。インテリアデザイナーの橋本夕紀夫が桐と金箔を使ってアレンジ。その存在感たるや!
「谷 俊幸」のランプシェード
光と影の演出に長けた照明作家の意欲作「HOKORE」は竹ひごを巧みに用いた逸品。電気を消しても部屋の“華”となり、つければ陰影がもたらすその世界に驚くはず。
「リュック・ ゲンソーレン」のライト
フランス人デザイナー、リュック・ゲンソーレン作の照明はコンピュータの基盤をイメージしたデザインが男心をくすぐる。明かりの漏れ方にSFのような世界観を感じはしまいか。
「リー」のウォールポケット
リーでは定番の左綾のデニムにジーンズのヒップポケットのデザインをプリントしたウォールポケット。古き佳き日のキャンペーンなどを思わせるデザインがクール。
「吉田 博」の版画、「クリストファー・ウール」のポスター
日本の版画家、吉田博の叙情溢れるタージマハル(上)か。もしくはレタードの名作ポスター(下)か。名だたるアート1枚で、部屋のムードは引き締まる。