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「デブが長生き」は本当か。“中身”で勝負する男のダイエット論

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特集「37.5歳はカラダのまがりかど」
飲み会の翌日がきつい、暴飲暴食がすぐカラダに出る……。37.5歳を過ぎると、着実に老いを感じはじめるもの。さて、老いの入り口に立ったオッサンたちはカラダとどう向き合えばいい? 向き合い方のレベルに応じたコラムをご紹介しよう。まずは肥えてしまった、”自分の体との向き合い方”について。

歳を重ねるごとに、お腹まわりが緩んでいく――。30〜40代男性のほとんどはそんな嘆きに苛まれているに違いない。ただ、太っている=不健康というイメージは根強いものの、ここ数年は「痩せている人より、太っている人の方が長生きできる」というデータが発表され、注目を集めたりもしている。

“シュッ”とスマートな体型はカッコいいけれど、年を重ねると“ちょい太”のほうが、実は健康的……なんて都合の良い話はないのだろうか? 37.5歳の“理想の体型”について、管理栄養士で総合情報サイトAll About「実践栄養」ガイドの平井千里先生におそるおそる聞いてみた。


「太っている人の方が長生き」は本当のようだけど……。

日本人の場合、体重(kg)÷身長(m)2で算出するBMI(適正体格指数)が25を超えると「肥満」、18.5以下は「やせすぎ」とされているが、東京都健康長寿医療センターは「細い人(BMIが20以下)」の生存率は、「太い人(BMIが男性で24以上、女性で25以上)」よりも低くなる、とういう研究結果を発表している。

「似たような話は、日本人の食事の基礎となる『日本人の食事摂取基準』という本にも書かれていますよ」と平井先生。

「太くても長生きできる」。“ちょい太”に悩んでいる人にとっては、まさに吉報…と思いきや、このデータには大きなからくりがあるのだという。

「このデータ、調査対象を見てみると『65歳以上の男女』を対象したものになっている。ここがミソなんです。というのも、高齢になると、食べる量が減って体力が落ちていきがち。病気などになったときに生き抜くためには、体内のエネルギーが必要になるため、太くてエネルギーをため込んでいる方のほうが強く、『太っている人のほうが長生き』といわれたりするのだと思います。ただし、残念ながら30~50代の若くて元気な世代になると話は別。若い世代が体を元気に動かすために大切なのは、エネルギーをため込むことではなくて、“血管”を守ること。そのためにも、太り過ぎには注意が必要なんです」。(平井先生、以下同)

つまり、働き盛りの30~50代は、ぽっこりお腹をしぼめるための多少の努力は必要なようだ。

「肥満の一番の問題は、病気の原因になるということ。BMI25以上の人、また、お腹周りに肉がついて健康診断の腹囲測定で引っかかった人は、内臓の周りに脂肪が付いていることが考えられます。これらが増えると、内臓や消化器官の働きを妨げて、病気の引き金になってしまう。また、血液がどろどろになり、血管にも負担がかかってしまうので、いつまでの元気で仕事やプライベートを充実させるためには、生活習慣を見直す必要があるでしょう」。


目指すは「標準体型」より「今の体重マイナス5%」

ちなみに日本人が最も病気になりにくいとされているのは「BMI22」。170cmの男性の場合、63.6kgが標準体重ということになるらしい。この体重が一つの目標になりそうだが、体重計に示される数字を見ると気が遠くなりそう…。そこで、平井先生からちょっとしたアドバイスが。

「いくら体重を減らしたほうがいいといっても、標準体重とかけ離れている場合、急激なダイエットは禁物です。一時的に血糖値などは改善するでしょうが、同じ努力をずっと続けないと、体重は維持できない。そうすると目標を達成した後に、結局リバウンドしてしまう人が多いんです。痩せたり太ったりを繰り返すと体に負担がかかって不健康だし、最初からダイエットしければ良かった、ということにもなりかねません」。

なるほど、では現実的に目指すべき目標体重はどのくらい?

「今の体重から“マイナス5%”を、1年ほどかけてゆっくりと落とせば大丈夫。70kgの人だったら、3~4kgぐらいのダイエットです。無理に標準体重に合わせなくても、これくらいの減量で、血糖値や健康診断の結果が改善される可能性は高いです」。

平井先生曰く、時間をかけて痩せていく過程で、自分の生活習慣やリズムを見直し、無理なく変えていくことができるそう。

「あんまり無理なダイエットは痛い目を見るだけ。“モテたい”というと話は変わってきますが、健康的に生きていきたいのであれば“マイナス5%”の減量で、十分健康になれますよ」。

“1年でマイナス5%”であれば、無理な運動や食事制限をしなくても手が届きそうな数字。まずは体重計にのって“自分を知る”ことが、健康への第一歩のようだ。

取材・文/周東淑子(やじろべえ)


【識者】
平井千里(ひらい・ちさと)
管理栄養士、総合情報サイトAll About「実践栄養」ガイド。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。名古屋女子大学 助手、一宮女子短期大学 専任講師を経て大学院へ進学。「メタボリックシンドロームと遺伝子多型」について研究。博士課程終了後、介護療養型病院を経て、現職では病院栄養士業務全般と糖尿病患者の栄養相談を行う傍ら、メタボリックシンドロームの対処方法を発信している。

【参考】
・食生活に要注意 高齢者の低栄養は危険 ‐東京健康長寿医療センター研究所
www.tmghig.jp/J_TMIG/topics/topics_201502.html


特集「37.5歳はカラダのまがりかど」過去記事一覧
第1回 同年代はどうしてる? 37.5歳、“老い”のリアリティ調査

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